画面転送プロトコルにも違いが
管理機能で比較する、デスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化の主要製品(2/2 ページ)
システム管理
デスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化ソフトウェアが提供しなくてはならないのは、管理者が仮想デスクトップと仮想アプリケーションを効果的に導入、管理するツールだ。こうしたツールは、ユーザー管理、リソース割り当て、システムの拡張収縮もサポートしなければならない。ほとんどのベンダーは、各種コンポーネントを扱うために、一元化されたポータルを何らかの形式で提供している。
例えばEricom Connectが提供する単一のWebベースの管理コンソールは、管理者があらゆる管理/監視タスクを実行したり、さまざまなコンポーネントへのアクセスを制御したりできる。このコンソールは「Launch Analysis」という独自の機能も提供し、アプリケーションやデスクトップへのユーザー接続を管理者がプロアクティブに分析できる。
どの製品にも独自の機能があり、Horizon 7は、必要なときにデスクトップとアプリケーション配信を実現する「Instant Clone」機能を提供する。またRASの「Test Guest VM Template Wizard」はテストと導入を自動化する。
管理者は、管理に関連する全ての機能を注意深く確認すべきだ。製品を隅々までテストして、さまざまなコンポーネントを管理でき、Microsoftの「Active Directory」などのシステムと統合する際に問題が発生しないかどうかを把握する必要がある。
また、データセンターに製品を導入する方法も評価する。例えば、RDSはWindows Serverでオンプレミスに導入することも、「Microsoft Azure」を介してクラウドにデプロイすることも可能だ。一方FusionAccessは、Huaweiのオープンクラウドプラットフォーム「FusionSphere」で実行されるクラウドベースのプラットフォームで、所有しているデータセンターかプライベートクラウドにインストールできる。
データ管理
管理者は、選んだ製品が社内のデータセキュリティとプライバシーの要件を確実に満たすよう、保管時と転送中の両方のデータを保護しなければならない。具体的にはクライアントデバイスと仮想デスクトップ/仮想アプリケーション間の通信、認証プロセス、個人情報、アプリケーションファイル、構成設定などのデータを保護する必要がある。
ベンダーは多種多様な保護オプションを提供する。例えばAppliDis Fusionはリソース保護のためにSystanciaの「IPdiva Secure」を使用する。IPdiva Secureは、企業アプリケーション、データ、ネットワークへの安全なリモートアクセスを促進するサイバーセキュリティ製品だ。これに対しVERDE VDIは安全なLinux基盤を保持し、動的なプロビジョニングモデルと安全なプロトコルを組み込み、未承認アクセスを防いでマルウェア、ウイルス、データ漏えいから保護する。
CitrixはXenDesktopとXenAppに同社の「NetScaler Gateway」プラグインを組み込んでいる。管理者はこのプラグインにより、リモートユーザーがどこからでも接続できるようにサポートしつつ、粒度の細かいデータ/アプリケーションレベルの制御を行うことが可能になる。VMwareには、スマートなポリシーと最適化されたアクセスなどの独自のセキュリティ機能がある。これによりHorizon 7のユーザーは、統合されたデジタルワークスペースを通じてデスクトップとアプリケーションに安全にアクセスすることが可能になる。
また、RASはSSL(Secure Sockets Layer)暗号化、2要素認証、タッチIDやパスコードを通じたアプリケーションレベルの承認など、リソース保護にさまざまなメカニズムを提供する。Ericom Connectも同様のアプローチを取っていて、SSL、トランスポートレイヤーセキュリティ、シングルサインオン、2要素認証をサポートする。
モビリティーと労働力の分散
仮想化製品は、さまざまな地域に散らばる今日のモバイルワーカーをサポートするために、複数のバージョンを提供することが多くなった。MicrosoftのRDSでさえ「Android」バージョンや「iOS」バージョンを提供している。
こうした動きは、Microsoftに限ったことではない。FusionAccessのユーザーもAndroidデバイスやiOSデバイスから仮想デスクトップと仮想アプリケーションにアクセスできる。Ericom Connectのユーザーも同様だ。
だが画面サイズの制約により、モバイルデバイスでは効率的に仮想リソースの作業を進められないことが多い。そのためほとんどの仮想化製品は依然としてデスクトップ、ノートPC、そして(割合は少ないが)大型タブレットを使用するユーザーを対象にする。例えばHorizonクライアントはWindows、macOS、Linuxを実行するコンピュータで使える。ParallelsやSystanciaクライアントも同様で、加えて「Chromebook」とRaspberry Piもサポートする。
デスクトップとアプリケーション仮想化製品は、分散しているモバイルワーカーのニーズを満たすため進化を続けている。例えばVERDE VDIがサポートしている同社の「SmartCast」テクノロジーは、接続とデスクトップの種類に基づいた適切なプロトコルでユーザー接続を自動的にプロビジョニングする。
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