生産性、セキュリティ、運用性の視点で整理
「Windows 10 April 2018 Update」の注目機能まとめ 「集中モード」とは?(2/2 ページ)
プライバシーとセキュリティ
プライバシーとセキュリティに関して、Microsoftは幾つかの方法でWindows 10 April 2018 Updateの水準を高めている。
中小企業向けエディション「Windows 10 Pro」でも、Webブラウザ向けセキュリティ機能「Windows Defender Application Guard」を利用できるようにした。同機能が利用できるエディションは、以前は大企業向けの「Windows 10 Enterprise」に限定されていた。
Windows Defender Application Guardは、Microsoft Edgeや「Internet Explorer」のWebブラウザセッションをコンテナ化する。エンドユーザーが悪意のあるWebサイトにアクセスしたら、Windows Defender Application Guardは、そのWebサイトを隔離された「Hyper-Vコンテナー」内で自動的に起動し、脅威が社内LAN内に広がらないようにする。エンドユーザーが誤ってマルウェアをダウンロードした際、社内LAN内でのマルウェアの拡散を防ぐ。
IT担当者は、各アプリケーションがアクセスできるフォルダをより簡単に制限できるようになった。「設定」の「プライバシー」セクションで、「ドキュメント」「ピクチャ」といったフォルダに対するアプリケーションからのアクセスを許可または拒否できる。
運用効率化
Windows 10 April 2018 Updateは、IT担当者の業務を楽にするツールを幾つか提供する。「診断データビューアー」は、Windows 10がMicrosoftに送り返す情報、エンドユーザーが使用するアプリケーション、Web閲覧履歴などの診断データを、IT担当者が1カ所で表示できるようにする。IT担当者は診断イベントを選び、それに関連するデータを表示することで、具体的な情報を確認可能だ。
カテゴリーでフィルタリングすることも、関心のある特定の項目を検索することもできる。ただし素人でも分かるような方法では、情報が表示されないことに注意が必要だ。診断データビューアーが表示する内容を正確に理解するためには、IT担当者は複雑な用語を理解しなければならない。
Windows 10 April 2018 Updateには、内蔵と追加のGPU(画像処理プロセッサ)を備えた高性能デバイスで、利用するGPUをIT担当者が選択できるリソース管理機能がある。デバイス内蔵のGPUと追加GPUのどちらを使用するかを、アプリケーション単位で選択可能だ。「省電力」モードを選ぶと、そのアプリケーションは必ず内蔵GPUを使用し、「高パフォーマンス」モードを選ぶと追加GPUを使用する。
リソース管理については、担当者はデバイス制御ポリシーを管理する「ローカルグループポリシーエディター」を使用して、特定のアプリケーションやシステム更新機能「Windows Update」が利用するネットワークリソース(データ伝送速度)を決定できる。時間帯や特定のデバイスごとにデータ伝送速度を調整可能だ。
Windows 10 April 2018 Updateへの移行プロセスは簡略化され、短時間で終えられるように対策が講じられている。エンドユーザーが作業をしている間にアップデートの大部分を実行することで、ユーザーデータ移行のために生じるダウンタイム(停止時間)を30分程度にした。
Microsoftは機械学習を利用して、デバイスをアップデートするタイミングを調整できるようにした。Windows Updateはリアルタイムのフィードバックを分析して、バックグラウンドで自動的にインストールを開始する。再起動が必要な場合には、そのタイミングをエンドユーザーが決められる。エンドユーザーは「設定」の「更新とセキュリティ」セクションにある「Windows Update」で「更新プログラムのチェック」をクリックし、手動で移行プロセスを開始することもできる。
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