「スマホ依存」対策や最大32人同時ビデオ会議が可能に
Appleが発表した「iOS 12」とApple Watch新機能 ビジネスユーザー注目アプリは
Appleは「iOS 12」の新機能とApple Watch向けの新しいアプリを発表した。この中から、企業での利用に役立ちそうな機能を紹介する。
Appleは2018年6月に開催した「Worldwide Developer Conference」で次期「iOS」の新機能を発表した。その幾つかは企業での利用にも役立ちそうだ。
スマートフォンが仕事の邪魔をしないようにする機能や、職場のコミュニケーションを向上させる機能は、ビジネスユーザーの生産性を高めるのに役立つだろう。「iOS 12」は2018年9月に提供を開始する予定だ。
画面を見る時間を管理する新機能
健康の維持と促進を目的とする「ヘルスケア 」アプリを強化し、端末の使用時間を制限する機能を追加する。
通知が絶え間なく届くのを防ぐために、「Siri」が通知のオフを提案する。また、通知をグループ化し、トピックやスレッドで分類して緊急度を割り当てられるようにする。新機能「Downtime」(休止時間)で、電話の受発信や特定のアプリの使用をできなくする時間帯を設定できる。
こうした新機能は、仕事中に通知が届くと気が散りやすい従業員の生産性向上に役立つ。CareerBuilderが2016年に実施した調査によると、従業員の55%が、携帯電話やスマートフォンは仕事への集中を妨げる要因の1つだと答えたという。
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各社スマートフォン/タブレットのビジネス利用
J. Gold Associatesのプレジデント兼アナリストのジャック・ゴールド氏は「(iOS 12のこれらの機能は)スマホ依存症対策が目的だが、(関連した履歴)データを端末から取り出すことができれば企業にも便利だ」と話す。
「FaceTime」の機能強化
FaceTimeの機能を強化し、ビデオチャットに最大32人が参加できるようにする。これは「Houseparty」などの他社製ビデオ会議アプリと競合する機能だ。
FaceTimeアプリの新しいインタフェースでは、発言中の参加者のタイルが大きくなり、それ以外のタイルは小さくなる。これならぎこちない沈黙が続くのを防ぐことができ、大人数の会議で声が重なっても分かりやすい。問題点も見えやすくなる。
「会議にFaceTimeを利用する企業もある。同時に何人も参加できるようになれば便利だろう」(ゴールド氏)
「Apple Watch」のトランシーバー機能「Walkie Talkie」
AppleはiOS 12だけでなく、Apple Watchの新機能も発表した。Apple Watchの業務利用はまだ多くないが、Walkie Talkie(「トランシーバー」の意)という新しいアプリはビジネスにも役立つかもしれない。
このアプリを使うと、携帯電話回線や無線LANを介して、他のApple Watchユーザーに短い音声メッセージを送ることができる。2000年代半ばに米携帯事業者Sprint Nextelが導入したのと同様の機能だ。現場で働く人が素早く連絡を取り合うのに便利だろう。
モバイルメッセージングプロバイダーZincのCEO、ステーシー・エプスタイン氏は次のように話す。「一般消費者向けのメッセージング分野には、コミュニケーションをとるための優れた機能が豊富にある。企業も後れを取らずに、一般消費者向けと同様の機能を取り入れていく必要がある」
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