自動応答で顧客対応を自動化
クラウドでコンタクトセンターを効率化する「Amazon Connect」が国内で本格展開
「Amazon Connect」は設備投資や人件費の削減、導入期間の短縮につながるコンタクトセンターシステムだ。提供元のアマゾン ウェブ サービス ジャパンは、その東京リージョンにおける提供計画を発表した。
アマゾン ウェブ サービス ジャパンは、クラウドで利用できるコンタクトセンターシステム「Amazon Connect」を東京リージョンで提供開始する。2017年の提供開始からこれまで、国内のユーザー企業には、シドニーリージョンで同サービスを提供していた。東京リージョンで提供することで、ユーザー企業は国内の電話番号帯を利用したり、データを国内のデータセンターに蓄積したりできる。2018年末から2019年始めにかけて提供を開始する。
併せて読みたいお薦め記事
チャットbot機能を使ったサービス
- 徹底比較:AWS、Google、Azureのチャットbot開発基盤はどれが最適?
- カスタマーサポートのチャットbotが人間よりも優れている点
- チャットbot導入で浮上する「顧客サポート不要論」は真実ではない?
コンタクトセンター向けAI機能
Amazon Connectはクラウドサービスのため、ユーザー企業は利用に当たって多額の設備投資をしたり、コンタクトセンターのインフラとして必要な電話回線を手配したりする必要がない。同サービスはドラッグ&ドロップといった簡単な操作によるコンタクトフロー(着電してから切断するまでの流れ)作成機能を搭載し、使用した分のみ請求する従量課金制を採用。ユーザー企業が手軽かつ迅速にコンタクトセンター機能を設けられるようにした。これまではコンタクトセンターの立ち上げと言えば、大規模な設備投資を伴い、オンプレミスの環境を整える必要があるのが一般的だった。
今回、東京リージョンでの提供を決めたことについて、アマゾン ウェブ サービス ジャパンの安田俊彦事業開発本部長は「国内の顧客から(クラウド型のコンタクトセンターシステムに対する)要望が多くなったため」だと語る。東京リージョンで提供することで、国内の一般的な固定電話に割り振られる0AB~J番号や、「0120」で始まるフリーダイヤルなどの無料通話番号を、ユーザー企業が利用できるようにする。シドニーリージョンと比較して遅延が発生しにくくなる利点や、通話のデータを国内のデータセンターに蓄積しておける信頼性を企業に訴求する。
トランスコスモスは、Amazon Connectを導入し、国内に約30拠点ある同社のコンタクトセンターを効率化する計画だ。顧客との応対履歴を一元管理し、データを有効活用することで、顧客の満足度向上にもつなげる。同社は、2018年9月にトライアルとして採用窓口にAmazon Connectを導入。自動音声応答(IVR)機能を利用して業務効率化を目指している。Amazon Connect導入を機に、IVR機能で電話を受けた後、問い合わせの内容によって担当者からコールバックさせたり、Webの問い合わせ窓口に誘導したりするフローを採用した(図)。
アマゾン ウェブ サービス ジャパンによれば、利用料金は未定。参考にシドニーリージョンのAmazon Connectを日本から利用する場合は、発信するアウトバウンドコールはダイヤルイン(DID)が1分当たり0.13ドル、フリーダイヤルなどの無料通話が1分当たり0.48ドル。着信するインバウンドコールはDIDが1分当たり0.0056ドル、無料通話が1分当たり0.2114ドルとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
3
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
8
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
9
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー