ロック中の「Siri」機能オフなどを推奨
iPhone、iPadのセキュリティ設定を採点、CISベンチマークとは
「iOS」端末のセキュリティはユーザーの使い方に左右される。企業で使用するiOS端末のセキュリティを定める基準として、CISベンチマークを導入すればセキュリティ強化に役立つ。
「iOS」端末のセキュリティは全般的に「Android」端末より強固だ。しかしリスクも潜んでいる。
モバイル端末はセキュリティリスクの原因になりやすい。特に従業員が私物端末を使い、会社の機密情報を保存したり、業務関連の作業をしたりすればリスクは大きくなる。
iOSのセキュリティリスクを回避する方法として、CIS(Center for Internet Security)ベンチマークを紹介しよう。CISベンチマークでは、社内システムへの不正アクセスや、悪意のある攻撃を防ぐための方法が示されている。これを導入すれば、COPE(業務端末の私的利用)やBYOD(私物端末の業務利用)におけるセキュリティリスク低減に役立つ。iOS端末の基本的なセキュリティ設定のチェックリストとしてぜひ活用しよう。
CISベンチマーク
CISはセキュリティの専門家らが組織する団体だ。セキュリティに関連する標準を策定し、その標準を継続的に修正、改訂している。CISは、企業などの組織がどれだけCISベンチマークに準拠できているかに応じて、0~100%で点数付けする仕組みを構築している。評価される組織のスコアは、CISベンチマークに準拠していれば高くなり、準拠していなければ低くなる。スコアの対象にはならないが、設定が推奨される項目も用意されている。
CISベンチマークは2つのレベルに分類される。レベル1は導入が容易な項目で、組織の業務遂行に影響を与えることはほとんどない程度の対処が求められる。レベル2の項目は、高水準のセキュリティが必要とされる環境が対象になり、レベル1より導入が難しい。正しく適用できなければ、組織の業務に支障を来す可能性がある。
CISベンチマークには、例えば「機能」「アプリケーション」「パスコード」「通知」「ドメイン」「VPN」「電子メール」などの設定に関する項目が設けられている。
iOS端末のセキュリティに関するCISベンチマーク
iOS端末のロック中は「Siri」の機能をオフにすることをCISは推奨している。認証されていないユーザーがロック画面のままSiriを使い、連絡先やメッセージの履歴などにアクセスする危険性があるためだ。CISベンチマークでは、端末の設定や構成プロファイルによって対象の設定を変更する手順が示されている。
またバックアップの暗号化、自動アップデート、「iPhoneを探す」機能などを有効にすることもCISは推奨している。反対に、ロック画面上のコントロールセンターと通知センター、スクリーンショットと画面収録の機能は無効にすることを推奨している。
以下のiOS設定も、CISが推奨している項目だ。
- Cookieの設定を「訪問したWebサイトを許可」から「アクセス中のWebサイトのみ許可」に変更する
- 自動ロックまでの時間を2分以下に設定する
- デバイスロックの最長猶予期間を「即時」に設定する
- パスコードの入力を失敗できる回数を6回に設定する
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