ユーザーエクスペリエンスを改善
TableauがAI機能を強化、NLP(自然言語処理)ツールも追加
ユーザーエクスペリエンスの改善のために、「Tableau 2019」はAIツールとNLP(自然言語処理)ツールを追加する。このバージョンは現在パブリックβ版として公開されている。
Tableau SoftwareはBIおよびデータ可視化プラットフォーム「Tableau 2019」において、さまざまなスマート機能を追加する計画だ。
Tableau Conference 2018で発表されたTableauの新機能には、Ask Dataにテキスト形式で質問を入力してインサイトを発見する機能、より多くのデータモデリングの自動化、ユーザーの集中管理とデータ準備のワークフロー管理オプションを提供するTableau Prep Conductorが含まれる。
これらの機能の多くは、カンファレンスで公開されたパブリックβ版「Tableau 2019.1」で利用できる。
待望の機能がついに搭載される
NLP機能は、Tableauで期待されてきた新機能の1つだ。多くのBIソフトウェアおよびエンタープライズソフトウェアのベンダーは、自社の製品へのNLPの追加を計画している。これは、拡張分析機能を組み込むためのさまざまな動きの一環として、2018年初めにTableauが発表した技術だ。
基本的には、Tableauのユーザーが、簡単な言語(スラングも可)を使用して検索バーにデータに関する質問を入力すると、その回答が表示される機能だ。
しかし、同カンファレンスに出席した、オレゴン州ベンドのVentana Researchのアナリスト、デビッド・メニンガー氏によると、このツールの開発を進めてさらに高機能化する計画があることをTableauの幹部が明かしたという。
「現在の機能ではクエリが簡単である一方で、ユーザーがその限界に不満を覚えることも予想している」と同氏は述べている。
TableauのCEOアダム・セリプスキー氏も、メニンガー氏と同様の見解を述べていた。カンファレンスの基調講演後のインタビューで、セリプスキー氏は、Ask Dataはまだ開発中であると述べた。
セリプスキー氏によると、このモジュールはTableauの「自然言語処理の第一歩」であるという。
Tableauが2017年に買収したNLPソフトウェアベンダーのClearGraphの技術を使用して開発したAsk Dataは、Tableau 2019.1のパブリックβ版で現在利用可能だ。セリプスキー氏によると、β版に対するフィードバックは、Tableauの製品ロードマップの一部として、今後のツール開発に反映される見込みだという。
セリプスキー氏によると、Ask Dataはユーザーの意図を正確に解釈し、質問に対して適切に回答することができるという。「回数の割合は?」といった子細な質問に対しても正確に回答できるようになるが、今はまだこれ以上の詳細は好評できないようだ。
同じく2019.1β版で追加された今後リリース予定のTableau Prep Conductorは、2017年春にリリースされたセルフサービスデータ準備ツールで作成したデータ準備フローを監視することにより、データの健全性と透明性の可視性を追加することを目的としている。Tableau Prep Conductorは、データ準備フローを自動化するツールを提供することも期待されている。
アドオンモジュールの新機能の中では、スケジューリング、共有および管理のオプションが強化されている。
Tableau Prep Conductorは、Tableau OnlineとTableau Serverで使用できるが、統合される予定のTableauのNLP新機能とは異なり、個別にライセンスされる製品だ。
Tableau Prep Conductorの価格は、βフェーズの終了後、2019年には発表する予定だ、とセリプスキー氏は述べた。
新しいβ版では利用できないさまざまな自動データモデリング機能は、2019年にTableau製品で提供される予定だ。
Tableauは、ツールの機械学習とAI機能を使用して、ユーザーにドラッグ&ドロップ操作でデータ内に新しい関係を作成する簡単な方法を提供する。また、単一ソースで複数レベルの機能を提供することも計画している。これは、ユーザーが多次元データを簡単に操作できるようにするものだ。
メニンガー氏は、「Tableauの新機能はセルフサービスBIベンダーの中でユニークとはいえないが、Tableauは依然としてグループをリードしている」と語った。
「ユーザーは、これらの機能を要求するほど機械学習については十分に理解していない。これをどのように使用するか理解しなくとも、分析を合理化してエラーを減らすことはできる。ユーザーはいずれ、データと分析のあらゆる面でこれらの機能を望むようになるだろう」と彼は付け加える。
これもセリプスキー氏の考え方だ。最終的には、Tableauの新機能(特にNLP技術)はこれまでは経験豊富なデータ科学者が行う必要があったひとかたまりの仕事を自動化することで、ユーザーエクスペリエンスをより簡単化するように設計されている。
あるアナリストは「Tableauの新機能は、Tableauのユーザーエクスペリエンスを確かに改善するだろう」と語った。
「Tableauが発表する自動化されたインサイトと自然言語クエリは、ビジネスユーザーが関連するインサイトを発見し、そのデータと対話できるようにすることを目指している」と、Eckersonグループの創業者で主席コンサルタントのウェイン・エッカーソン氏は述べている。
一方、セリプスキー氏も、BIプロセスの自動化は必ずしも新しいものではないことを認めている。多くのベンダーも同様の取り組みを実行しているか、そうする予定だろう。しかし、セリプスキー氏によれば、セルフサービス分析プラットフォームを自動化し使いやすくすることは、Tableauの将来計画のごく一部にすぎない。
「分析論とデータ分析は、ユビキタスになるだろう。これをリードするのがTableauになるかどうかの議論はユーザーに委ねるが、Tableauがリーダーにならない場合でも、膨大な機会とニーズがある限り、他の誰かがリーダーとなるのは間違いないだろう」と同氏は語った。
AIの領域をリードするのはTableauになるかもしれないとエッカーソン氏は言う。「これらの機能を提供する最初のBIベンダーはTableauではないが、市場シェアを考えると、TableauはAIをビジネスインテリジェンスの領域で普及させるだろう」
Tableauはまた、新しいデベロッパープログラムを発表した。これによると同社は今後7年間でソフトウェア、トレーニング、ファンディングに1億ドルを拠出するという。
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