ブレード、ラック、メインフレームなど
主要ベンダー14社のサーバ製品比較総まとめ(3/3 ページ)
Intel
Intelは2019年1月時点で「S1200SP」と「S2600WF」2つのラックサーバカテゴリーを用意している。
S1200SPシリーズに含まれる3種類のモデルは、1基のプロセッサとフォームファクター1Uを備えており、小規模企業に最適。S2600WFシリーズには11種類のモデルがあり、より規模の大きな企業向けだ。フォームファクター1Uと2Uで利用でき、2基のプロセッサを搭載できる。Intelのラックサーバといえば「S2600WT」シリーズを思い浮かべる購買担当者もいるかもしれないが、このモデルは販売が終了している。
Intelはブレードサーバを販売していないものの、他のシステムは提供している。その中で注目に値するのは「データセンターブロック」(DCB)システムだろう。これはサーバ専用に設計された完全検証済みのサーバシステムだ。Intelでは最大48TBのストレージを備える「ストレージシステム JBOD2000」も用意している。
価格とサーバの購入方法については、購買担当者がIntel公認の卸売業者に問い合わせる必要がある。公認業者はIntelのWebサイトに掲載されている。同社のオンライン注文仕様生産システムを利用して、構成プロセスの一環として見積もりを要求し、発注することも可能だ。
Lenovo
Lenovoの大半のラックサーバは「ThinkSystem」シリーズとして提供される。このシリーズにはフォームファクター1Uまたは2Uで利用可能な7種類のラックサーバがある。これらのサーバのうち、一部はプロセッサを1基しか搭載できないが、ほとんどは2基を搭載できる。メモリは64GBから3TBまで選択可能だ。
例えば、Lenovoの「ThinkServer RS160」はエントリーレベルの1Uサーバで、利用できるのは1基のプロセッサと64GBのメモリのみだ。一方「ThinkSystem SR630」はデータセンターのワークロード用に設計され、最大2基のプロセッサと3TBのメモリにする。加えて、Lenovoでは「System x」シリーズも用意している。これには3種類のラックモデルが含まれており、さまざまな種類のワークロードに対応できる。
LenovoはThinkSystemシリーズの一部として、「ThinkSystem SN550」「ThinkSystem SN850」という2種類のブレードコンピューティングノードモデルも販売している。前者は1ソケットブレードで、最大3TBのメモリをサポートする。後者は4ソケットブレードで、最大6TBのメモリをサポートする。どちらのシステムにも最大28コアで動作可能なIntelの「Xeon Platinum」プロセッサが搭載されている。これらのラックサーバとブレードサーバの他に、Lenovoではタワーサーバ、ミッションクリティカルサーバ、高密度サーバも提供している。
購買担当者はLenovoのWebサイトから直接サーバを購入できる。ラックサーバは1499ドルから、ブレードサーバは4099ドルからそれぞれ販売されている。ただし、モデルや構成次第で価格は大幅に上がる可能性がある。
NEC
NECは9種類のラックサーバを提供しており、全て同社の「Express5800」シリーズに含まれる。これらのサーバは基本的なラックサーバ(5モデル)、フォールトトレラントサーバ(2モデル)、スケーラブルなエンタープライズ向けサーバ(2モデル)に分類される。
基本的なラックサーバはフォームファクター1Uと2Uで利用できる。これらは1基または2基のプロセッサ、64GB~3TBのメモリ、40~194TBの内蔵ストレージで構成されるため、多様なワークロードに適している。
システムの一部が故障しても稼働し続けられるフォールトトレラントラックサーバは、4Uシステムで提供される。最大2基のプロセッサ、512GBのメモリ、9.6TBのストレージを搭載できる。エンタープライズ向けのスケーラブルサーバも4Uシステムで、最大4基のプロセッサ、6TBのメモリ、9.6TBのストレージを構築できる。
NECはタワーサーバとモジュラーサーバも提供する。後者は高密度の2ソケットシステムで、Xeon Scalableプロセッサを採用している。これらのサーバには35MBを上回るキャッシュが搭載され、最大2TBのメモリと24TBのストレージを搭載可能。モジュラーサーバはブレードサーバに似ていて、1Uまたは2Uサーバモジュールとして利用できる。
価格モデルとサーバの購入方法については、NECに直接問い合わせる必要がある。NECのサーバはあらゆる規模の企業に適する可能性がある一方で、他のベンダーに比べて選択肢が限られている。
Oracle
Oracleは多数のサーバを提供しているわけではないが、豊富な種類の製品を取りそろえる。ほとんどは中堅企業や大手企業向けだ。具体的にはx86サーバ、旧Sun Microsystemsの「SPARC」プロセッサを搭載したSPARCサーバ、ハイエンドサーバ、ミッドレンジサーバ、スケールアウトサーバなどがある。同社ではNEBS(Network Equipment Building System)基準に準拠したサーバまで用意している。だが、これだけの種類を備えているにもかかわらず、ブレードサーバは提供していない。
Oracleが提供する「Oracle Server X7」シリーズのラックサーバは、x86カテゴリーに分類される。このシリーズには3種類のモデルがあり、いずれもXeon Scalableプロセッサを使用する。
「Oracle Server X7-2」はコンピューティング最適化システムとして販売されており、最大2基のプロセッサ、1.5TBのメモリ、8個の2.5インチストレージドライブを利用できる1Uサーバだ。「Oracle Server X7-2L」モデルは2Uのストレージ最適化システムで、2基のプロセッサと1.5TBまでのメモリ、最大12台の3.5インチドライブを扱うことができる。「Oracle Server X7-8」は最大8基のプロセッサ、6TBのメモリ、8台の2.5インチドライブを搭載可能なスケールアップ5Uサーバだ。
価格モデルとサーバの購入方法については、Oracleに直接問い合わせる必要がある。
Supermicro
本稿で取り上げたハードウェアベンダーの中でも、Supermicroは最も多くの選択肢を用意している。ただし、その分類が原因でオプションを確認しづらくなっている可能性がある。
Supermicroはタワー、ミッドタワー、ミニタワーに加えて、マルチユースサーバ「SuperServer」、ブレードサーバ「SuperBlade」、ハイパフォーマンスサーバ「Ultra 1U」および「Ultra 2U」を提供する。加えて省スペース型の「BigTwin」は2Uの4ノードシステム、高密度サーバ「FatTwin」は4Uのマルチノードシステム、「SuperStorage」はストレージサーバとしてそれぞれラインアップに加えている。8基のGPUを搭載したGPUプラットフォームや、最大8基のCPUが稼働するマルチプロセッササーバも用意している。
ほとんどのラックサーバはSuperServerシリーズに含まれており、他の一部のカテゴリーも統合されている。
SuperServerシリーズには数百種類のモデルが用意され、ほぼ全てのワークロードとして機能を果たすほどの幅広さがある。これらのサーバはフォームファクター1Uから4Uまでで提供され、1ソケット、2ソケットまたは4ソケットで利用できる。ブレードサーバはSuperBladeシリーズとして販売されており、約50種類のモデルがある。
Supermicroは保証付きのローカルサポートやサービスを受けるため、地域の正規販売代理店からサーバを購入するよう顧客に勧めている。同社は非常に多くの製品を販売していることから、サーバのモデルと構成に応じて価格が大幅に変わる可能性がある。購買担当者は下調べをするか、販売代理店と連携することで最適なオプションを選ばなければならない。
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