ビッグデータ分析システムのインフラにGCPを採用

NTTドコモが「BigQuery」を導入した訳と、その後も「Redshift」を使い続ける訳

ビッグデータ分析システム「IDAP」を運用するNTTドコモは、システムのインフラに「AWS」を利用していたが、新たにGoogleの「BigQuery」を採用した。BigQueryを採用して得られた効果と、AWSとGCPを併用する理由とは。

 NTTドコモはビッグデータ分析システム「IDAP」(Integrated Data Analytics Platform)を2014年から運用している。IDAPで扱うのは、同社が通信事業で収集した通信エラーログや通信速度などのネットワークデータと、スマートライフ事業の「dポイントクラブ」「dTV」といった各種サービスから収集した会員情報や決済履歴などのデータだ。運用開始から2021年現在までの累計で約2500人の従業員が利用し、1日当たり50TBのデータを処理する。保有データは年々増加しており、2021年時点でデータの保有量は5PBに達した。IDAPの稼働開始当初はオンプレミスインフラとAmazon Web Services(AWS)のクラウドサービス群を組み合わせて運用していたが、2020年10月からGoogleのクラウドデータウェアハウス(DWH)「BigQuery」を導入し、2021年7月に実運用を開始した。

 NTTドコモはIDAPの稼働開始当初から現在も、AWSのクラウドDWH「Amazon Redshift」を利用している。NTTドコモでIDAPの開発と運用を担当する林 知範(とものり)氏によると、同社は2017年にIDAPのインフラを拡張した際に、BigQueryをはじめとするGoogleのクラウドサービス群「Google Cloud Platform」(GCP)の利用を検討した。だが「当時は性能やセキュリティ機能の要件を満たしていなかったことから採用には至りませんでした」と林氏は明かす。

データ量の急増に伴い「BigQuery」を再検討

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