「ゼロトラスト」で効率化するセキュリティ運用【前編】

“放置アプリ”であふれる企業を襲うセキュリティの問題とは?

企業が利用するアプリケーションが日々多様化する中、企業が対処すべき脆弱性も多様化しています。従来のセキュリティ運用が引き起こしかねないセキュリティ問題には、どのようなものがあるのでしょうか。

 セキュリティ担当者の日々の業務は「もぐらたたき」のようなものです。日々モグラのように飛び出す問題に対処するために、逐一新たな技術を導入することは得策とは言えません。セキュリティベンダーは概して“飛び出てきたモグラをたたくためのハンマー”を提供しています。しかし時には、対症療法的な対処ではなく、問題の根本的な対処が必要な場合もあります。本連載は、どうすれば根本的なセキュリティ対策を実現できるのかを探ります。

 エンドユーザーは、自社サーバ内のアプリケーション、ベンダーがSaaS(Software as a Service)として提供するアプリケーション、モバイルアプリケーションというように、さまざまな種類のアプリケーションを利用します。各アプリケーションが組み込んでいるセキュリティ機能にはさまざま種類があり、用途もセキュリティポリシーもばらばらです。全てのアプリケーションが同等のセキュリティレベルを確保しているとも限りません。

“放置アプリ”の山がもたらすセキュリティ問題の正体

 「鎖の強さは最も弱い輪で決まる」ということわざがあります。企業が管理するシステムという「鎖」の中に、十分に管理できず制御できないアプリケーションがあると、それがシステムの「弱い輪」となって、企業内外の両方の脅威に対する脆弱(ぜいじゃく)性になる恐れがあります。システム内に管理が不十分なアプリケーションが複数あると、以下のセキュリティ問題が生じます。

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「ゼロトラスト」で効率化するセキュリティ運用

クラウドサービスやモバイルデバイスの普及により、オンプレミスサーバにアプリケーションが存在することを前提とした従来のセキュリティ対策が機能しにくくなっている。この問題を解決する「ゼロトラストセキュリティ」とは。

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この記事の著者

宮澤敏明
宮澤敏明

シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 セールス・エンジニアリング統括本部 ネットワークSE部 部長 ダイヤルアップやメインフレームの時代からネットワークを担当。様々な基盤で活用されるアプリケーションインフラのソリューションを提供し、企業WANからオンプレデータセンターやクラウドまでエンタープライズITの進化を支援。

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