テレワークで変わる企業のセキュリティ【第2回】
「ゼロトラストセキュリティ」はなぜ必要か? “急造テレワーク”問題の解決策
新型コロナウイルス感染症の影響で急きょテレワークを導入した企業は、顕在化した課題の解決策として「ゼロトラストセキュリティ」に目を向けているという。それはなぜなのか。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)により、企業はテレワークへの移行を余儀なくされた。この移行については、初期段階にある企業が少なくない。
「ゼロトラストセキュリティ」はなぜ“不可欠”なのか
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ゼロトラストセキュリティをテレワーク保護に役立てる
「誰も準備ができていなかった。それはどの業種でも同じだ」。GoogleでGoogle Cloud Security部門の製品管理担当シニアディレクターを務めるアーモル・キャベ氏はそう述べる。政府、金融、軍事など、どの業種も準備はできていなかった。「準備していないのだから、災害復旧(DR)も機能しなかった」とキャベ氏は説明する。
調査会社Gartnerでアナリストを務めるロブ・スミス氏によると、オフィス勤務からテレワークへの移行には3つの段階が存在するという。同氏の説明によると以下の通りだ。
- 第1段階
- 従業員全員がテレワークを実施し、できるだけ早くオンラインで業務できるようにしようとする。
- 第2段階
- 使っているシステムやネットワークのセキュリティ確保を目指す。
- 第3段階
- 急いで整えたテレワーク環境を整え直して正しく取り組もうとする。
- 現在はほぼ全ての企業がこの段階にある。
- この段階ではゼロトラストセキュリティをはじめ、多くの方法が解決策になり得る。
- 急いで整えたテレワーク環境を整え直して正しく取り組もうとする。
「企業は2020年のテレワーク移行でさまざまなことを学んだ後、『ゼロトラストセキュリティ』に移行しつつある」。セキュリティコンサルティング企業Cerberus Cyber Sentinelでマネージングディレクターを務めるクリスチャン・エスピノサ氏は、こう説明する。ゼロトラストセキュリティは、デバイスの状態に基づいてデバイスやエンドユーザーに適切なアクセス権限を与えるセキュリティアーキテクチャだ。
パンデミック前であれば、VPN(仮想プライベートネットワーク)があればテレワークの準備としては十分だった。だがパンデミックで私物PCを使用して社内LANにアクセスするテレワーカーの急増が問題になり、さらなる措置が必要になった。
VPNは通信の暗号化や認証、エンドポイントセキュリティの一部を実現する。だがテレワーカーの急増に対処するには「それだけでは不十分だ」とエスピノサ氏は述べる。VPN経由で社内LANに接続する私物デバイスに対しては、特にゼロトラストセキュリティによる保護が有効だ。
「パンデミックが発生したことで、ゼロトラストセキュリティは業務を遂行する上で『あると助かるもの』から『絶対に不可欠なもの』へと変わりつつある。あらゆる業種で、誰もがゼロトラストセキュリティを追求している」(キャベ氏)
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