AcronisがMSSPパートナーとしてセグエセキュリティを認定した。アジア地域では初の認定となる。セグエセキュリティはセキュリティ運用支援の価格競争力を訴求する。
データ保護ソフトウェアベンダーAcronis International(以下、Acronis)のMSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)パートナーにセグエセキュリティが認定された。AcronisのMSSP認定を取得したパートナーはグローバルでも20社しかなく、日本を含むアジア地域ではセグエセキュリティが初だという。セグエセキュリティは“価格競争力”を強みとして、セキュリティ運用支援の乗り換えを促す。
Acronisの日本法人アクロニス・ジャパンは2025年4月22日、セグエセキュリティがMSSPパートナーに認定されたことを発表した。アクロニス・ジャパンの代表取締役社長、川崎哲郎氏はMSSPパートナーについて「Acronisが認定するMDR(Managed Detection and Response:EDRやXDRをマネージドサービスとして提供するもの)プロバイダー」だと端的に説明した。
Acronisはもともとバックアップソフトウェアのベンダーとして中小企業や個人ユーザーに広く支持されていたが、その後事業領域を拡大してセキュリティ機能を強化し、バックアップとセキュリティの統合を打ち出した。加えて、バックアップやセキュリティを自社サービスとして提供するマネージドサービスプロバイダー(MSP)向けに製品・サービスを提供し、それらのMSPが自社ブランドでAcronis製品の機能を提供できるようにしている。現在はグローバルで2万1000社以上、国内でも408社のMSPをパートナーとして擁している。
一方で、そうしたMSPの中にはバックアップはともかくセキュリティに対しては「自社だけでは十分な対応が難しい」という事業者も少なくないという。こうした事業者に対して支援を提供できるパートナーとして新たに認定が始まったのが、MSSPとなる(図1)。
MSSPは「専任のSOC(セキュリティオペレーションセンター)チーム」「24/7(1日24時間、週7日)インシデント対応」「MDRサービスレポート」「アクロニスプラットフォームへの統合の取り組み」などを参加資格とし、認定されるとグローバルで2万1000社超のAcronisのMSPパートナーにMDRサービスを提供できるようになる。セグエセキュリティがMSSPとして認定されたことで、国内408社のMSPに対する日本国内でのサポート体制が強化された形だ。
セグエセキュリティの子川英昭氏(代表取締役社長)はセグエセキュリティについて「セキュリティとITインフラ専門の企業グループであるセグエグループのセキュリティサービス専門組織として2022年に設立された企業」だと紹介。子川氏は、今回のMSSP認定によって「Acronisの認定を受けた水準での運用支援」が「業界最安水準のマネージドサービス」として利用可能になり、日本におけるケーパビリティー(対応能力)不足に対して包括的に支援策を提供できるようになるとした。
価格水準に関して子川氏はおおよその目安として「従来の一般的な相場に対しておおよそ30%減」と語った。同氏はそのくらいの価格メリットがないとそもそも乗り換えが起こらないとの認識を示し、既に何らかのマネージドサービスの支援を受けているユーザー企業であっても、乗り換える意味のあるサービスとなるとの自信を示した。
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