フランス公共放送系の「脱クラウド」【前編】

「脱クラウド」に公共放送子会社が踏み切った“なるほどの理由”

広告事業のFrance Televisions Publiciteは、バックアップやアーカイブのシステムをクラウドサービスからオンプレミスのインフラに戻した。同社はクラウドサービスに「不便さ」を感じたという。それは何なのか。

 フランス公共放送France Televisionsの子会社であるFrance Televisions Publiciteは、クラウドサービスで稼働させているシステムをオンプレミスのインフラへと回帰させる「脱クラウド」に踏み切った。同社はバックアップやアーカイブといったデータ保管のバックアップシステムをクラウドサービスに移行させていたが、データへのアクセスのしやすさを高めるために、一部をオンプレミスのインフラに戻している。

 France Televisions PubliciteはテレビやWebサイトの広告事業を手掛ける。以前はAmazon Web Services(AWS)の「Amazon S3」やMicrosoftの「Azure Blob Storage」といったクラウドストレージをRubrikのバックアップ製品と組み合わせ、データ保管システムをクラウドサービスで構築していた。

 クラウドサービスからオンプレミスのインフラに戻したデータには、頻繁にアクセスが必要な契約書や取引先のファイル、France Televisionsが運営するデジタルマーケットプレースの申し込み情報が含まれている。データの容量は約250TB。広告関連のデータは引き続き、クラウドサービスで保管している。

「脱クラウド」決断の理由

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