人材採用に潜むリスク【後編】

適切な人材を得るための上手な身元調査、監視システム、「密告」制度

不適切な人材を排除するためには複数の手段を組み合わせる必要がある。だがやり方を間違えると士気の低下や不信感のまん延につながる。

 人材の採用活動には、機密情報へのアクセスを目的とした不正な人物や職歴を偽る応募者を引き入れてしまうというリスクが付きまとう。

 基本的な身元調査はリスクの軽減に役立つ。だが身元調査では過去のことしか分からず、そもそも必ず身元を確認できるわけでもない。「適切な人材を確保するには、慎重な身元調査は不可欠だ。身元、財務状態、犯罪歴の確認など、確認範囲を広げることにも価値がある。何を確認すべきかは企業や役職によって異なるが、応募者が正当な理由で応募していることを確認する上では重要になる可能性がある」(リア氏)

 応募者の身元確認時は、応募者の経験と資格だけでなく応募者が関与してきた組織や周囲の人々に接触して応募者の背景を詳しく調べる必要がある。「元従業員について問い合わせるメールが増えている。履歴書に記載されている前職にさかのぼって調べている。こうした身元確認をさらに洗練しなければならない」(タンカード氏)

セキュリティ審査が必須要件の分野

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