「可観測性」を成功させる4つのポイント【前編】

「システムが急に止まった」の阻止には“4つのゴールデンシグナル”を見るべし

分散化によってシステムが複雑になれば、システムの「中」を見える化する透明性が重要になる。そのための有効な方法が、「可観測性」の追求だ。具体的に何をすればいいのか。

 ソフトウェアアーキテクチャにおける「可観測性」(オブザーバビリティ)とは、システムの内部状態がどのように変化するのかを、外部出力への反応から測定する能力を指す。高度に分散化したシステムの大半には、システムの内部状態と、外部入力による内部状態への影響を測定する指標がある。企業は「監視」や「ログ記録」「文書化」「視覚化」などのためのツールを適切に組み合わせれば、分散型システムの可観測性を実現しやすくなる。

 ただし上記ツールの利用に当たっては、注意する必要がある。上記ツールの利用によってシステムの「透明性」を高められる半面、処理速度などパフォーマンスの低下につながる恐れがあるからだ。システム稼働への悪影響を防ぎながら可観測性を高めるには、基本的なガイドラインやベストプラクティス(最適な運用方法)を定める必要がある。本稿は、可観測性の重要な指標をはじめ、イベントログを使う方法や可観測性ツールの使い方など、可観測性戦略を失敗させないためのヒントを探る。

1.可観測性向上に欠かせない「4つのゴールデンシグナル」の把握

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Priyank Gupta
Priyank Gupta

ソフトウェアベンダーのSahaj Software Solutionsでインド地域のマネジングディレクターを担当。分散型システムの開発に詳しい。オープンソースの開発にも取り組んでおり、「Java」「Ruby」「Go」など複数のプログラミング言語を横断する複数のレポジトリやフレームワークを構築し、貢献してきた。

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