Wi-Fi 6時代のモータースポーツ観戦【後編】
モータースポーツ団体が「Wi-Fi 6」をリアル会場に配備した“本当の目的”
観客にドライバーの映像や音声をリアルタイムで配信するために、モータースポーツ統括団体NASCARは「Wi-Fi 6」のネットワークやそれに関連するツールを導入した。その狙いはどこにあるのか。
米国のモータースポーツ統括団体NASCAR(National Association for Stock Car Auto Racing)は、5つのカーレース場に無線LAN規格「Wi-Fi 6」のネットワークを導入した。
NASCARはモバイル決済やデジタルチケット、非接触型POS(販売時点情報管理)システムなどのサービスを観客に提供している。観客はこれらのサービスを、カーレース場でWi-Fi 6の無線LANを介して利用できる。この無線LANは、音声と映像のストリーミングサービスも運用できるだけの帯域幅(通信路容量)を確保している。だが同団体がWi-Fi 6の無線LANを導入した目的は、それだけではない。
帯域幅だけじゃない「Wi-Fi 6」導入の狙い
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連載:Wi-Fi 6時代のモータースポーツ観戦
スポーツを支えるネットワークインフラ
Wi-Fi 6による新たなネットワークを導入したことで「観客のレース体験が変わった」と、NASCARでバイスプレジデントを務めるジョン・マーティン氏は評価する。例えば観客は、座席に座ったまま売店に商品を注文できるようになった。
NASCARはカーレース場に、Extreme Networksの無線LANツール「ExtremeCloud IQ」と、無線LANの利用状況から人流を分析できるツール「ExtremeAnalytics」を導入した。2つのツールを組み合わせることで、混雑時の観客誘導や、利用率の高いアプリケーションの可視化などが可能になるという。
各カーレース場のITチームは、ExtremeCloud IQを使用することでリアルタイムにネットワークを監視できるため、Wi-Fiを利用する観客に堅牢(けんろう)なネットワークを提供できるようになった。「ネットワークを分析することで、NASCARは観客の体験を改善し、運用効率を高め、適切な意思決定を下せるようになる」と、Extreme Networksで最高執行責任者(COO)を務めるノーマン・ライス氏は説明する。
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