IDおよびアクセス管理の手引き【前編】

パスワードレス化も当然に? これからの「IDおよびアクセス管理」(IAM)

IDを狙う攻撃が激化するにつれ、企業のIAMツールに対する期待が高まっている。実用的なIAMツールが備えるべき機能とはどのようなものか。

 アジア太平洋地域(APAC)では、サイバー攻撃者が標的システムを侵害し、データの窃盗を目的として資格情報を盗み取るインシデントが相次いでいる。これを受けて、企業における「IDおよびアクセス管理」(IAM)がますます重要になりつつある。

 Microsoftでアジア地域のセキュリティ事業担当の統括マネジャーを務めるマンダナ・ジャバヘリ氏によると、IDを狙う攻撃は、企業や個人を標的とするサイバー攻撃のうち最も一般的な種類の攻撃だ。IDに付与できるアクセス権限の中には、窃取されるリスクをはらむものが幾つもある。こうした状況において、「企業のIT部門が『各種クラウドサービスにあるどのデータに誰がアクセスできるのか』を把握することは、いっそう困難になっている」とジャバヘリ氏は話す。

 ID管理ツールベンダーOktaでアジア太平洋地域および日本担当のバイスプレジデント兼統括マネジャーを務めるベン・グッドマン氏は、APAC地域が多様な文化、法律、規制を持つ地域であることに言及する。こうした状況で、プライバシーとパーソナライゼーションという矛盾する両者を両立させることは困難だ。IT部門には、重要なシステムに対するアクセス権限を成り行きで管理する余裕はない。

これからの「IAM」の条件とは パスワードレス化も当然に?

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