データセンターは生成AIでどう変わるのか【前編】

生成AIがいくら魅力でも「データセンターで使えない」のはなぜ?

「生成AI」は広く企業が利用する技術になると考えられる。ただし生成AIを組み込むシステムは、従来使われてきた業務システムとは根本的に異なるものになる可能性があるため、企業は幾つかの点に注意が必要だ。

 テキストや画像を自動生成する「生成AI」(ジェネレーティブAI)を企業がデータセンターで実行するとなると、従来のシステムとは異なる幾つかの点に配慮する必要がある。サーバラックや電源などデータセンター設備を手掛けるVertiv Groupでアプリケーションエンジニアリング部門のディレクターを務めるスラウォミール・ディジウラ氏は、「生成AIを実行する際の消費電力を正確に計算した人はいないため、設備に求められる要件はまだ不確かだ」と警告する。

 暗号資産(仮想通貨)のマイニング(暗号資産の取引内容を承認し、その対価として暗号資産を得ること)を禁止した国が抱いていた懸念と、生成AIの導入に伴う懸念は似ているとディジウラ氏は指摘する。具体的に、企業が生成AIを導入する際に考慮すべき点としてディジウラ氏が挙げるのは、以下の通りだ。

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