マルチクラウド、エッジ、5Gを駆使

AWSとGoogleで実現 オンプレミスでは駄目だった“小売業者の理想”とは?

小売業者Ocadoは複数のクラウドサービスを駆使することで、“オンプレミスだけ”ではできなかった、自社の要望に沿ったシステム運用ができるようになった。オンプレミスとクラウドサービスを併用する仕組みとは。

 英国を本拠とする小売業者Ocado Group(以下、Ocado)は、食料品のオンライン販売でその知名度を高めてきた。クラウドコンピューティングやIoT(モノのインターネット)に加えて、データを発生源の近くで処理するエッジコンピューティング、ロボット工学などさまざまな技術を駆使している。昨今は、オンライン注文による商品を店舗脇で受け渡す「カーブサイドピックアップ」という仕組みにも積極的に投資している。

 Ocado Technologyのジェームス・ドンキン氏は、CTO(最高技術責任者)として1000人のソフトウェアおよびハードウェア技術者を統括する。もともと、Ocadoはクラウドサービスをほとんど利用していなかったが、ドンキン氏の統率の下で、同社にはオンプレミスのデータセンターとクラウドサービスをうまく併用する仕組みが出来上がった。その仕組みは「Amazon Web Services」(AWS)や「Microsoft Azure」(以下、Azure)、「Google Cloud」といった複数のクラウドサービス群にまたがる。

“オンプレミスだけ”を脱して、AWSとGoogle Cloudの併用へ

 ドンキン氏がOcadoのCTOに着任した当初、社内にはさまざまなパッケージソフトウェア(既成のソフトウェア製品)があった。それは「われわれの業務に適したものではなかった」と同氏は振り返る。各ソフトウェアがうまく連携して1つのシステムとして動作することを望んでも、既成品でそうした統合的な仕組みを実現することは困難だった。

足りないものはクラウドと自前で

印刷する
SNSでシェア

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

この連載の記事をもっと見る

この記事の著者

Cliff Saran
Cliff Saran

最先端の研究開発からシステム管理の課題、レガシーシステムの保守・運用まで、幅広い分野で記事を執筆。ブログ「Cliff Saran’s Enterprise blog」を更新し、激変するIT市場を独自の視点で分析している。

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー