英国内務省とAWSの契約更新を巡る議論【前編】

英国内務省とAWSの「4.5億ポンドの契約書」に含まれていた“危うい一文”とは

英国内務省が2023年末にAWSと締結した3年契約は4.5億ポンドもの大型案件だった。政府が公開している契約書の内容と経緯が、専門家の間で議論を巻き起こしている。

 英国内務省はAmazon Web Services(AWS)と約4億5000万ポンドの3年契約を締結した。契約の内容と経緯が明らかになるにつれ、公共事業の専門家たちの間で議論が巻き起こっている。

 この契約は英国政府がクラウドインフラの調達を効率化するフレームワーク合意「Government Cloud」(G-Cloud)に基づいて締結したコールオフ契約(注1)であり、2023年12月1日に効力が発生する。政府が公開している契約書(個人情報や機密情報を削除してあるもの)によると、内務省はAWSのサービスを割引価格で利用できる旨の記載がある。

※注1 英国の公共機関が資材調達をする際の契約形式の一種。フレームワーク合意に基づき、必要に応じて個別に締結する契約をコールオフ契約(Call-Off Contract)と呼ぶ。

 内務省は以前からAWSのクラウドサービスを利用しているが、今回の契約内容には少なからぬ変化が見られるという。専門家たちが注目するポイントは。

「前例がないほどの大型案件」と専門家たちが驚く理由

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