一筋縄ではいかない「SAPの方針転換」【前編】

大規模再編のSAP、AI強化の前に「クラウドERP」は売れているのか?

SAPの2023年通期決算は、全体の売上高が前年比6%増と好調だった。一方、同社はAI技術を成長分野に位置付け、再編を実施すると明言した。クラウドサービス型ERPを含めて、同社の事業はどのような状況にあるのか。

 SAPの2023年度通期(2023年1月~12月)の売上高は約312億ユーロで、前年比6%増の成長だった。この決算発表で財務の項目以上に目を引いたのは、SAPが“戦略的な成長分野”としてAI(人工知能)技術に注力し、約8000人の雇用に影響を与える再編を実施する計画を明らかにしたことだ。注力分野だったクラウドサービス型ERP(統合基幹業務システム)を含めて、同社の事業はどのような状況にあり、今後は何を計画しているのか。

AI事業へ方針転換のSAP 「クラウドERP」は売れているのか?

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