ERPニュースフラッシュ
“脱Excel”より“活Excel”を選んだ送風機メーカー クラウドERPでどう実現?
三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保のクラウドERP導入事例や、SAP S/4HANA移行時の回帰テスト効率化に役立つ製品など、ERPの主要なニュースを紹介する。
従来のシステムを撤廃して、新しいシステムを構築すべきか。今あるシステムを生かしつつ、新しい要素を盛り込むべきか――。ERP(統合業務)パッケージの導入や刷新を進める上で、どちらの方針を選ぶかは企業によって異なる。本稿は、クラウドサービス形式のERPパッケージ(以下、クラウドERP)によるシステム共通化を進めた三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険の取り組みや、既存の仕組みを生かしながらクラウドERPを導入したテラルの事例など、ERPに関する主要なニュースを3本紹介する。
“脱Excel”せず“活Excel” 送風機メーカーはクラウドERPでどう実現?
ポンプと送風機メーカーのテラルは、同社の海外拠点10拠点にマルチブックのクラウドERP「multibook」を導入した。テラルの本社拠点はSAPのクラウドERP、海外拠点はローカルの会計ソフトウェアやMicrosoftの表計算ツール「Microsoft Excel」を用いて、経営情報を個別に管理していた。同社は為替換算機能と12言語翻訳機能を有する点を評価してmultibookを導入。multibookの機能「マネジメントコックピット」を活用することで、本社のクラウドERPや各拠点のツールを引き続き利用しながら、本社が全拠点の業績を一括で確認できるようにした。同社は各拠点の経営状況をリアルタイムで一括して可視化することで、為替変動といった外部要因が事業に与える影響を迅速に把握し、対処できる体制を構築した。(発表:マルチブック<2022年8月4日>)
三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保がOracleのクラウドERP導入 狙いは?
MS&ADインシュアランスグループホールディングス傘下の三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、経費管理システムを共通化した。インボイス制度や電子帳簿保存法改正といった法制度への対処をしやすくする。採用したOracleの「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning」(Oracle Fusion Cloud ERP)は、クラウドサービス群「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)で稼働するクラウドERPだ。2社はOracle Fusion Cloud ERPを活用し、経費のデータ入力から支払いまでの一元管理や社内経費の可視化を進め、ガバナンスを向上させる。必要な機能をそろえていたことに加えて、インフラであるOCIのリソース拡張の容易さを評価し、Oracle Fusion Cloud ERPを選択した。(発表:日本オラクル<2022年8月4日>)
SAP ERPからSAP S/4HANAへの移行時の回帰テストを効率化 ベリサーブが新製品
ベリサーブはSAPのERPパッケージ「SAP S/4HANA」に関する回帰テスト(システム変更の影響を確認するテスト)を支援するソフトウェア「SAPシステム DBレコード比較プログラム」(以下、DBレコード比較プログラム)を2022年8月1日に提供開始した。DBレコード比較プログラムは、SAP S/4HANAのデータベース管理システム(DBMS)「SAP HANA」にある複数のレコード(データベースで扱う1件分のデータ群)を自動的に比較する。旧バージョンの「SAP ERP」からSAP S/4HANAへの移行やSAP S/4HANAのバージョンアップの際に、システム変更前後のレコードを比較しやすくすることで、回帰テストを効率化する。参考価格は、1契約につき200万円未満(税込み)。SAPが推奨する、同社システムの効率的な稼働に必要な構成「ランドスケープ」ごとの契約となる。開発機と検証機、本番機の構成のランドスケープの場合、いずれか1機にプログラムを導入すれば、ランドスケープ全体でのレコード比較が可能となる。(発表:ベリサーブ<2022年8月1日>)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
2
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
3
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
4
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
-
5
AI導入が失敗する“真犯人”は現場のマニュアル 7割が陥る「標準化」のわな
-
6
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
7
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
8
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
9
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
10
ライオンが脱レガシーシステムのパートナーに「Google Cloud」を採用した理由
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
8
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
9
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
10
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー