うそにだまされる人を減らすのは可能なのか

OpenAIの「ディープフェイク対策ツール」に過度な期待はできない訳

OpenAIは生成AIを利用したディープフェイク対策ツールの開発をはじめとしたディープフェイク対策に取り組んでいる。選挙での悪用を含めて、ディープフェイクの悪用リスク軽減はできるのか。

 米大統領選挙をはじめ、世界中でさまざまな選挙が2024年に予定されている。そうした中でAI(人工知能)技術ベンダーのOpenAIは、ディープフェイク対策ツール「DALLE Detection Classifier」を2024年5月7日(現地時間)に発表した。画像生成AIツールの「DALL・E」で作られた画像を識別できるツールだ。ディープフェイクとは、AI技術を使って合成された、事実と異なる映像や音声、写真を指す。

 選挙を前にして、ディープフェイクを悪用して有権者の行動を操作する動きに対する懸念が高まっている。2020年の米大統領選挙では、有権者をだますディープフェイクが出回った。さまざまな生成AIツールが登場したことで、ディープフェイクを作成することが容易になり、その上ディープフェイクの質が向上している。そうした中で発表になったDALLE Detection Classifierに対して、ディープフェイク対策としては懐疑的な見方が示されている。なぜなのか。

「ディープフェイク対策ツール」に過度の期待はできない理由

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