SASEの課題と解決策【後編】
「SASEは期待外れだった」という“残念な結果”を避けるには?
「SASE」を導入する際は、複数の“落とし穴”に注意が必要だ。「期待していたのと違う」という結果を避けてSASEの恩恵を受けられるようにするには、3つのポイントを押さえるとよい。
クラウドサービスの利用拡大を背景に、「SASE」(セキュアアクセスサービスエッジ)の利用も広がりつつある。SASEはネットワークとセキュリティを一緒に運用管理できるようにする仕組みだが、その利点を享受できるかどうかは“導入の仕方”に左右される。SASE導入が「期待外れだった」という結果を避けるには、どのような点に注意すればいいのか。3大ポイントをまとめた。
「SASEは期待外れだった」を避けるための“3大ポイント”はこれだ
併せて読みたいお薦め記事
連載:SASEの課題と解決策
SASE選びのポイント
1.単一ベンダーからSASEを導入する
SASEの構成要素をマルチベンダーにすることもシングルベンダーにすることも可能だが、結論から言うと、シングルベンダーにする方が望ましい。これはセキュリティ業界やネットワーク業界の複数のアナリストやコンサルタントに共通する見解だ。SASEを単一のベンダーから導入すれば、「異なるベンダーの製品間の連携がうまくいかない」といった問題を回避し、運用しやすさの向上が図れる。
ただし単一のベンダーの製品であっても、複数製品の運用管理を完全には統合できないこともある点には注意が必要だ。各社のSASE製品を慎重に評価し、機能や運用方法が自社のニーズに合っていることを確認する必要がある。
2.マネージド型SASEを利用する
SASEの中には、ベンダーによる運用サポートが付いているマネージド型の製品もある。運用の一部を外部に任せることで、ネットワークやセキュリティ運用の負荷軽減を図ることができる。マネージド型SASEにおいてベンダーがカバーする運用の幅は製品によって違うので注意が必要だ。
今後、ベンダーはSASEをより広く普及させるためにマネージド型SASEの販売に注力すると考えられる。そうした中で、より充実したサポートを受けられるマネージド型SASEが登場する可能性がある。
3.運用業務を分担する
SASEのユーザー企業の大半は、ハイブリッド型の運用モデルを採用している。ハイブリッド型とはつまり、SASEの監視や設定変更管理、トラブルシューティングなどについて、ユーザー企業とSASEベンダーが業務を分担する形態だ。運用業務を分担するメリットの一つは、ベンダーの監視やトラブルシューティングなどのサポートを受けることで、問題を迅速に解決できるようになることだ。
SASE運用においては、ネットワークやセキュリティ機能の稼働状態を正常に保つことが重要だ。ネットワーク監視ツールを使えば、通信の流れを把握し、トラブル原因の特定やパフォーマンス向上につなげることができる。ネットワーク監視ツールは「SNMP」(Simple Network Management Protocol:簡易ネットワーク管理プロトコル)などのプロトコルを用い、ネットワーク監視に必要な情報を集める。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
8
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
9
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
10
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー