多様な人材を定着させるには【前編】

平均勤続年数は3.1年 IT業界の離職率を高める“新たな流れ”はこれだ

IT業界は、人材の流動性が高い業界と言われる。そうした中で複数の専門家は、その動きが加速していると指摘する。背景にはどのような要因があるのか。

 ソフトウェアベンダーVestdが2024年7月に公開した調査レポートによると、IT業界の平均勤続年数は3.1年、マーケティング業界が2.8年、接客業が3年だった。本調査は求人サイト「Glassdoor」、ビジネス向けSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)LinkedInを基に、英国における各業界を代表する企業を選定。従業員数に基づいて分類した上で、LinkedInに掲載されている調査対象企業の従業員の情報から勤続年数の平均中央値を算出した。

 IT人材紹介企業Harvey Nashの調査でも同様の傾向が見て取れる。同社が公開した調査レポート「Tech Talent & Salary Report 2024」によると、英国のIT業界で働く従業員の30%は半年以内の、45%は1年以内の退職を検討している。

 人材コンサルティング会社Frank Recruitment Group Services(Tenth Revolution Groupの名称で事業展開)の会長兼CEOであるジェームズ・ロイド・タウンゼンド氏は、「IT業界では人材の流動が続いているが、ここ数年でその傾向が加速している」と指摘する。その背景には何があるのか。

人材の流動が加速 その理由は?

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