DEI施策を撤回する企業【前編】

Amazon、Google、Metaから「多様性」が消えたのはなぜ?

米国の企業が相次いでDEIに関するポリシーを見直し始めている。Amazon.com、Google、Meta Platformsといった大手IT企業も、過去に掲げた目標を取り下げた。何が起きているのか。

 DEI(ダイバーシティー、エクイティー、インクルージョン:多様性、公平性、包摂性)は人種、性別、宗教、民族、障害、年齢、文化、性的指向など、多様な背景を持つ人々を尊重し、受け入れる考え方だ。企業はDEIの概念に基づいて、多様性を育み、多様な人々の権利を向上させるための取り組みを実施している。

 一方で複数の米国企業が、DEIの活動を後退させ始め、DEIポリシーの変更やイニシアチブの全面廃止を発表している。

 ドナルド・トランプ氏は米国大統領就任後の2025年1月、連邦政府のDEIプログラムを終了する大統領令に署名した。これを受けてNASA(米航空宇宙局)はDEIプログラムを終了し、WebサイトからDEI関連の単語や語句を削除した。これらのDEIに関する政府レベルの方針転換が波及し、複数の米国企業がDEIポリシーの変更に手を付け始めている。どのような動きが生じているのか。

DEI施策から手を引く大手IT企業

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