「2025年の崖」に続くSaaS課題とは

「レガシーSaaS」が招く“もう一つの崖” クラウド4大問題にどう備える?

導入から数年経過したSaaSの老朽化は、「第二の2025年の崖」とも言える問題です。未然に防ぐために、情報システム部門が取るべき評価と対策を解説します。

 「2025年の崖」として知られる基幹システムの刷新問題に続き、企業が直面しつつあるのが「SaaSの老朽化問題」です。導入から年数が経過したシステムでは、技術的負債が企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の足かせとなるケースが顕在化しています。

 この“クラウド上のレガシー”は、従来のオンプレミス環境における老朽化とは異なる構造を持っています。API(アプリケーションプログラミングインタフェース)連携の複雑化、カスタマイズの積み重ねによる標準機能からの逸脱、データ移行の困難さなど、クラウド時代特有の課題が浮上しています。

 そもそも「技術的負債」とは、短期的な実装や運用のしやすさを優先した結果、後々の保守・拡張・移行時にコストやリスクが増大する状況を指します。SaaS(Software as a Service)においても、適切な見直しやモダナイゼーション(最新化)をしない限り、企業のITシステム全体にとっての新たな負債となる可能性があります。

「老朽化SaaS」が招く4つの技術的負債

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