魅力的な最新技術が次々と生まれても、レガシーシステムが残り続けるのはなぜなのか。その理由を探る前に、レガシーシステムとは何かを正しく理解する必要がある。レガシーシステムか、それ以外かを分ける条件とは。
デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の一環として、既存のシステムを刷新する動きが広がる一方、依然としてレガシーシステムを稼働させ続ける企業は珍しくない。社会や技術が急速に変化する中で、レガシーシステムを使い続けることには限界があり、相応のリスクもある。
レガシーシステムは、なぜなくならないのか。それを読み解くには、まずは「レガシーシステムとは何か」を正しく理解することが必要だ。
ハードウェア、ソフトウェアを問わず、時代遅れの技術のことをレガシー技術と呼ぶ。その中でもレガシーシステムとは、企業が現在も使用している時代遅れのシステムを指す。
「レガシーシステムは、新しい技術の台頭によって時代遅れになった、もしくは廃れた、企業が長年使ってきたシステムだ」。ITコンサルティング企業West Monroe Partnersのパートナー(最高位コンサルタント)であるジョー・デイビー氏は、レガシーシステムをこう定義する。
システムを時代遅れだと見なす基準は1つではない。一般的に、IT専門家がレガシーシステムの特徴として挙げるのは以下の通りだ。
次回以降は、企業がレガシーシステムを捨てられない理由を掘り下げる。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
CMOが生き残るための鍵は「生産性」――2025年のマーケティング予測10選【中編】
不確実性が高まる中でもマーケターは生産性を高め、成果を出す必要がある。「Marketing D...
世界のモバイルアプリ市場はこう変わる 2025年における5つの予測
生成AIをはじめとする技術革新やプライバシー保護の潮流はモバイルアプリ市場に大きな変...
営業との連携、マーケティング職の64.6%が「課題あり」と回答 何が不満なのか?
ワンマーケティングがB2B企業の営業およびマーケティング職のビジネスパーソン500人を対...