「自社データを生かすAI」の設計【前編】

なぜ「RAG」導入は思い通りに進まない? 企業が直面する“5つの壁”

企業のナレッジや最新情報をLLMに取り込む手法として、「RAG」の採用が広がっている。LLMの限界を補完する有効なアプローチである一方、企業は実装段階で幾つかの課題に直面する。

 大規模言語モデル(LLM)は、あらゆるトピックに関する質問に答えられるよう設計されている。しかしその回答は常に検証済みであるとは限らず、最新の情報に基づいていない場合もある。こうしたLLMの課題を補完する手法として注目されているのが「RAG」(検索拡張生成)だ。RAGは、外部のデータベースから必要な情報を検索・取得し、LLMが事前学習していない情報も回答できるようにする手法だ。

 とりわけ、自社独自のデータを活用したい企業にとってRAGは有効なアプローチとなる。RAGを採用することで、社内の最新ナレッジを取り込んだAIアプリケーションの構築が可能となる。一方、RAGの導入には設計・実装の面で乗り越えるべき壁も多い。

「RAG」導入が思い通りに進まない5つの理由

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