IBMストレージの全体像と新たな方向性

メインフレームからクラウドまで 100年企業「IBM」のストレージを徹底解剖

クラウドやAI技術の進展により、ストレージでもさまざまな変化が起きている。メインフレームからクラウドまで対応する製品群を展開してきたIBM。長年の実績を持つ同社の最新ストレージ戦略を整理する。

 今回の「ストレージサプライヤープロフィール」では、ストレージに加え、サーバやクラウドサービスなどのIT分野で長い歴史を持つIBMを紹介する。同社は近年、長引く収益減少に直面する中で、事業構造の再構築に本格的に取り組んできた。その成果は、クラウドサービスの強化、コンテナ技術の導入、「as a service」モデルの拡充といった形で表れている。本稿は、IBMという企業の概要と起源に触れた上で、主なストレージ製品群を整理し、さらにクラウドやコンテナ技術、ストレージの購入モデルに対する同社の最新アプローチを解説する。

メインフレーム、そしてクラウドへ――進化するIBM事業

 IBMは企業のITシステムを支える存在として、ストレージ分野を含め、IT全般において圧倒的な影響力を持つ。その歴史は1911年にさかのぼる。当時の社名は「Computing-Tabulating-Recording Company」で、1924年に現在の「International Business Machines」(IBM)へと改称された。初期はパンチカードによる記録システムを手掛け、続いて電動タイプライターや計算機など、事務機器の分野で業界をけん引した。

 1960年代以降は、メインフレーム(大型汎用機)とパーソナルコンピュータ(PC)の両分野で市場をけん引し、現代のITの基盤を築いた。だがその後、PC市場では新興企業に押されるようになり、同社は徐々にコンシューマー向け製品から撤退。企業向けIT製品とサービスに経営資源を集中するようになった。

ストレージ市場での存在感とシェアの変化

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