ベテランの“勘”頼みは限界

開発の“手戻り地獄”はなぜ起きる? 9割が悩む「要件定義の属人化」

開発プロジェクトの工数増や納期遅延を招く「手戻り」の原因は、上流工程である要件定義の曖昧さにあるという。現場を苦しめる根本課題と、その解決策として脚光を浴びるAIツールの活用実態を、調査から読み解く。

 システム開発の現場において、プロジェクトの進行を妨げる「手戻り」や「品質のばらつき」が深刻な課題になっている。

システム開発ツールベンダーのROUTE06は2025年10月29~30日、上場しているIT企業の部長職325人を対象にアンケート調査を実施した。その結果、9割以上が、要件定義の工程で業務が特定の個人に依存する「属人化」を感じていることが明らかになった。全体の85.2%が「半数以上のプロジェクトで手戻りが発生している」と回答しており、要件定義の曖昧さが、後工程のコスト増や納期遅延に直結している現状がうかがえる。

 こうした状況を打破するため、開発プロセスにAI(人工知能)ツールを取り入れようとする動きが加速している。現場は具体的にどのようなツールを求めているのか。

AIツールに求められる「文書作成」だけじゃない役割

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