「AIの判断でした」は免責理由になるか?

善意のAIが「会社を裏切る」日 自律型エージェントが招く“新型内部不正”の恐怖

AIの普及は業務を効率化する一方、内部不正の構図を根底から変えつつある。自ら判断し行動する自律型AIエージェントが、善意の指示を裏切るリスクへの処方箋とは。

 内部関係者がアクセス権限を悪用して機密情報を漏えいさせる内部不正は、企業にとって大きな脅威だ。従来の内部不正は、データを保存したデバイスの持ち出しやメール転送といった手段が主だったが、AI(人工知能)技術、特に自律型AIエージェントの普及がこの構図を根本から変える可能性がある。

 内部不正は、悪意によるものだけではなく、不注意や誤った判断、管理不足による情報漏えいも含まれる。AIエージェントが自律的に判断して行動する能力を持つ現代では、「AIの判断」が内部不正の引き金となる新たなリスクシナリオが現実のものとなっている。

「不正のトライアングル」から読み解くAIのリスク

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