情報漏えい事案から得る教訓

更新ミスで「他人の取引履歴が丸見え」に 大手銀行が青ざめたテスト体制の欠陥

大手金融機関で、システム更新における問題が大規模な情報漏えいを引き起こした。原因は不十分なテストや品質管理体制だという。厳密なはずの金融機関のテストプロセスは、なぜ致命的な欠陥を見逃したのか。

 システム更新後、利用者に他人のデータが表示されてしまった――。アプリケーション開発や運用に関わるエンジニアにとって、まさに背筋が凍るインシデントだ。もしそれが、絶対に厳格なアクセス制御が求められる金融機関のシステムだとしたら、その被害と責任問題は計り知れない。

 英国の大手金融グループLloyds Banking Groupは、英国下院財務特別委員会からの質問に回答した。その回答から、最大約44万8000人のモバイルバンキング利用者が、他人の取引履歴を閲覧できる状態に陥り、そのうち約11万4000人の詳細情報が漏えいした根本的な原因が、プログラムの欠陥だったことが明らかになった。

更新ミスを生んだテスト体制の問題

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Cliff Saran
Cliff Saran

最先端の研究開発からシステム管理の課題、レガシーシステムの保守・運用まで、幅広い分野で記事を執筆。ブログ「Cliff Saran’s Enterprise blog」を更新し、激変するIT市場を独自の視点で分析している。

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