従来の「守りの運用」に限界が迫る

「NAS」「RAID」だけではもはやデータを守れない ストレージ運用10の”限界”

データの爆発的増加に伴い、従来の物理的な機器管理に限界が近づいている。バックアップの不備やパッチ適用の遅れは、災害による取り返しのつかないデータ消失を招きかねない。今見直すべきストレージ運用の盲点は。

 物理的なストレージ管理は、かつてないほど過酷な局面を迎えている。サーバルームの熱気や騒音といった肉体的な負担に加え、ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)による身代金要求や、思いがけないシステム停止といった見えない脅威が担当者を常に追い詰めている。

 「NAS(ネットワーク接続型ストレージ)やRAID(ディスクの冗長化技術)で冗長化しているから大丈夫だ」という安易な過信は、現代の脅威の前では通用しない。データの爆発的増加に伴い、従来の管理手法では追い付けない「負の連鎖」が始まっている。高騰し続ける維持費、複雑化する規制要件、常に不足している専門人材。こうした多重苦の中で、データの整合性を保ち続けるには、どうすればよいのか。

 AI(人工知能)技術の台頭は、こうした行き詰まり感を打破する光になり得る。ただし、AIツールを正しく使いこなせなければ、それは管理の手間を増やすだけの新たな重荷になりかねない。

 本記事は、ストレージ担当者が直面している10個の切実な課題を浮き彫りにし、その克服に向けた現実的な手段を提示する。強固なインフラを維持し、予測不能な障害からデータを守り抜くために、今何を見直すべきか。

ストレージ運用における10個の課題

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