最短200マイクロ秒の低遅延連携

Oracle DBを「Azure」で動かす 遅延の“ボトルネック”を物理的に解消する秘策

処理性能や信頼性の懸念から、オンプレミスシステムに残り続けるOracle Databaseを、そのままMicrosoft Azureに移して稼働させる方法がある。物理的な制約を打ち破る構成の仕組みとは。

 マルチクラウド戦略が企業の標準になる一方で、IT部門は基幹データベース(DB)の扱いに苦慮している。アプリケーションをクラウドサービスに移しても、大量のデータを抱えるDBがオンプレミスシステムや別のクラウドサービスに残留している場合、システム間の通信遅延がボトルネックになり、システム全体の処理性能を損なうからだ。

 性能低下を招く「物理的な距離」の壁を突破する手法として、クラウドベンダーの枠組みを越えたインフラの相互配備が進んでいる。その一例が、クラウドサービス群「Microsoft Azure」のデータセンター内部にOracle専用のハードウェアを設置する「Oracle Database@Azure」だ。

 Oracle Database@Azureは「クラウドサービス間の距離をゼロにする」ことで、OracleのデータベースサービスをMicrosoft Azureで直接利用できるようにしている。特定の条件下においては、通信の往復遅延を、オンプレミスシステムのローカル接続に匹敵する200マイクロ秒にまで短縮できる。性能維持を理由に移行を断念していたミッションクリティカルなシステムであっても、Microsoft Azureの生成AIサービスやデータ分析ツールと低遅延で連携し、業務プロセスを近代化する道が開かれている。

 物理的な距離を解消するOracle Database@Azureは、具体的にどのようなインフラ設計で実現されているのか。移行後の運用効率を高める一元管理の手法や、基幹システムに不可欠な可用性を確保する仕組みを解説する。

Microsoft Azureに構築される「専用インフラ領域」

印刷する
SNSでシェア

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー