AI導入を阻む“熟達した無能力”

AWSエンジニアが「課題は何ですか?」と聞くのをやめた理由

AIで業務を効率化させたいが、社内の反発で身動きが取れない――。そのような反発はなぜ起こり、どのように対処すればいいのか。AWSのエンジニアは、「課題は何ですか?」と聞くことをやめたという。

 「効率化は急務だと分かっている。だが、現場の反発が強すぎて動けない」。情報システム部門(情シス)が直面しがちなこの経験には、構造的な理由がある。正論で業務のボトルネックを突き、AIエージェントに置換する。その成果をKPIで語る――「この至極正当なアプローチが『失敗の温床』であることに気付くのに時間がかかった」と話すのは、AWSのMachine Learning Developer RelationsのTakahiro Kubo氏だ。

 これまで人間が実施してきた業務をAIエージェントに置き換えると打診すれば、現場は「自分たちの専門性が否定された」と防衛本能を強め、無意識に変化を拒絶する可能性がある。この「正しいアプローチのわな」を突破するにはどうすればいいのか。AWSの業務変革手法「AI BPR」(AI-driven Business Process Re-Engineering)を通じてKubo氏が得た知見を紹介する。

「課題起点」を捨てる、次はどうすれば?

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