クラウドAIへの依存はもう限界

「AI PC」未導入はもはや少数派? 8割が計画を進める“自律型AI”への布石

クラウド型AIサービスの遅延や情報漏えいリスク、費用増大が浮き彫りになっている。この課題を克服し、エージェント型AIに備えるために企業はAI PCの導入を進めている。なぜこれほど早く導入が進んでいるのか。

 AI(人工知能)技術の業務活用が広がりを見せる中、企業は新たな課題に直面している。具体的には、クラウド型AIサービスに依存することによるデータ処理の遅延、機密情報漏えいのリスク、費用の増大といった問題が、企業を悩ませている。

 こうした課題を解消する有効な手段として、専用のプロセッサを搭載し、デバイス内でAI処理を実行できる「AI PC」がある。

 IDCが2026年4月に発表した調査レポート「The AI PC: Ready for Today's On-Device Workloads and Tomorrow's Agent-Centered Requirements」から、企業のAI PC導入が当初の想定を上回るスピードで進展していることが明らかになった。本調査は2026年2月にAMDのスポンサーシップのもとで実施され、PCの購買決定に関与する米国、日本、英国、フランス、ドイツのITおよびビジネスの意思決定者519人を対象としている。

 調査対象となった企業の8割はAI PCの導入に積極的な姿勢を示しており、先行して導入した企業はすでに定量的な効果を報告している。なぜ企業はこれほど急ピッチでエンドポイントの刷新を進めるのか。そこには、自律的に動作する「エージェント型AI」の本格的な到来に向けた周到な準備があった。

8割の企業が動く、AI PC導入の現実

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