パッチ適用作業を15分の1に削減

初動調査を24時間から5分に NECが26万台の端末管理を一元化した方法

特定の脆弱性調査に24時間以上かかる状態は、今日の高度なサイバー攻撃の前では致命傷になり得る。世界26万台の端末を抱えるNECはいかにして非管理端末の死角を消し、調査時間を5分にまで短縮したのか。

 企業のITシステム構成が複雑化する中、IT部門を悩ませているのが「エンドポイントの死角」だ。従業員が勝手にネットワークに接続する非管理端末の存在や、深刻な脆弱(ぜいじゃく)性が公表された際の全社調査、際限のないパッチ適用業務は、IT担当者の時間を容赦なく奪う。

 国内の大手IT企業であるNECも、かつては同様の痛みを抱えていた。同社はセキュリティサービスや関連ツールの提供を強みとし、自社での実践にも注力してきた。しかし、世界中で26万台以上を有するシステム構成において、IT資産の正確な稼働状況や脆弱性を常に最新の状態で維持することは、極めて高度な運用が求められるという課題があった。特定の脆弱性に関するエンドポイントアプリケーションの調査に、24時間以上を要することもあったという。

 ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)による暗号化やデータの持ち出しが秒単位で進行する現代、初動となる脆弱性調査に24時間かかる状況は、経営を揺るがす致命的なリスクに直結する。この状況から脱却するため、NECはグローバル規模のエンドポイントを一元管理することを決断した。どのように実現したのか。

世界26万台の端末状況を5分で把握するインフラ刷新の全貌

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