AI本番運用も「オンプレミス回帰」

AIインフラの「パブリッククラウド離れ」が急速に進む“当然の理由”

AIツールの活用が本番運用へ移行する中、Broadcomの調査によると、インフラとしてパブリッククラウドを選ぶ企業が減少している。背景には何があるのか。足かせとなっている3つの問題を取り上げる。

 AI技術による業務変革が加速する中、企業は生成AI利用などの実験的な取り組みをパブリッククラウド内で開始した。しかし、技術検証を終えて本番環境での運用に移行しようとすると、企業は費用面や運用面でさまざまな壁に直面することになる。

 半導体ベンダーBroadcomが発表した調査レポート「Private Cloud Outlook 2026」によると、AIモデルの推論をプライベートクラウドで実行中または計画中だと答えた企業が半数を超えた。その一方で、パブリッククラウドでの割合は2025年比で大幅に低下していることが明らかになっている。

 AIモデルの本番稼働において、なぜこれほど急速な「プライベート回帰」が起きているのか。そこには、パイロット段階の小規模なシステムでは顕在化しなかった「費用予測の困難さ」「システムの複雑化」「ガバナンスの欠如」という3つの課題が存在していた。調査データが浮き彫りにしたパブリッククラウドの限界と、企業がAIインフラを自社に戻す決定的な要因を解説する。

AIインフラの「パブリッククラウド離れ」が進む理由

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