頓挫、形骸化…DXプロジェクトの危機にあの会社は何を決断した?

「僕はもう諦めていました」 DUNLOPの手順書DXが息を吹き返すまで

DUNLOP(社名:住友ゴム工業)は、サービスの導入を通じて作業手順書の標準化と作業指導の効率化を進めている。利用者は拡大する一方、社内からは反発を招いた。サービスの導入でぶつかった壁と乗り越え方を担当者に聞いた。

 「僕はもう、一旦は諦めていました」――。これは、プロジェクト担当者である研究企画部、脇野宏章氏の言葉だ。

 タイヤ事業を主力に、スポーツや産業品など幅広い分野で製品・サービスを展開するDUNLOP(社名:住友ゴム工業)は、作業手順書のデジタル化に向けてスタディストの「Teachme Biz」を導入した。導入を推進した担当者は当初、費用面での追及や現場の反発という「最初の壁」にぶつかった。しかし導入後、サービスのユーザー数を当初の150人から3000人超へと急速に拡大させることができた。

 その後、担当者たちは「教育や実作業で作業手順書を使い、属人化を解消するという本来の目的にはまだ届いていない」と、「新たな壁」に直面している。

 一度壁にぶつかったプロジェクトを、担当者たちはどう動かしたのか。そして、広がったプロジェクトを組織に定着させるため、今何を変えようとしているのか。

DUNLOP 研究企画部 山根宏光氏、製造技術部 塚田泰正氏、脇野宏章氏 左から、DUNLOP 研究企画部 山根宏光氏、製造技術部 塚田泰正氏、研究企画部 脇野宏章氏(提供:スタディスト)

2つの壁を担当者はどのように乗り越えてきた?

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