44の開発組織を7段階で評価

全社のAI活用を格付け サイバーエージェント流「AI番付」の効果は?

さまざまな事業内容や規模の部門を抱える企業が全社的にAI活用を推進するにはどのような手を打てばいいのか。サイバーエージェントは、各部署のAI活用度を評価する「AI番付」を実施している。その内容や効果は。

 生成AIツールの利用料を会社が負担し、研修やガイドラインを整備しても、全ての開発組織でAI活用が自然に進むとは限らない。個人がコード生成に使う段階から、開発プロセス全体をAIで自動化する段階へ進むには、各組織の現在地を把握し、次に目指す状態を具体的に示す必要がある。

 ただし、事業内容や組織規模、システムの運用年数が異なるチームを、同じ基準で評価するのは容易ではない。格付けが競争を促す一方、活用が遅れている組織に「自分たちは対象外だ」と受け取られれば、かえって温度差を広げる恐れもある。

 サイバーエージェントは、こうした課題に対し、開発組織のAI活用度を相撲の番付になぞらえて評価する「AI番付」を始めた。単に順位を付けるだけではなく、評価指標の設計や責任者との対話、先行事例の共有を通じて、AI活用を各組織の自分事にしようとしている。

 サイバーエージェントが2025年8月に設立した「AIドリブン推進室」は2026年4月、全社のエンジニア組織44チームを対象にAI活用度を可視化・格付けする「AI番付」を実施した。同推進室の峰岸啓人氏とマネジャーの神谷 優氏が、年間約4億円のAI投資や独自の評価フレームワーク、現場を巻き込むための試行錯誤について明かした。

AI番付推進の裏側や課題は

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