データの質は入り口で決まる

現場のスマートフォンが「データの墓場」になる? 情シスが陥るモバイル活用の死角

モバイルを単なる「システムの出先」と誤解していないか。データの真実は現場のスマートフォンから始まる。不適切な収集が招く情報の劣化を防ぎ、モバイルを戦略的なデータ拠点へと変えるためのガバナンスと統合術を詳解する。

 かつて、企業データの起点は「誰かがシステムに向き合って座ったとき」だった。しかし現在は、誰かの「手元」からデータが生まれるケースが増えている。

 モバイルアプリは、もはや既存のエンタープライズシステムを小さな画面で表示するための道具ではない。モバイルアプリこそが業務を遂行し、データを収集し、記録の「第一版」を作成する場所になりつつある。これはビジネスの俊敏性(アジリティ)に関わる問題であると同時に、データの品質や統合を左右する課題でもある。

 モバイルアプリ開発の重要な問いは、「従業員が外部からシステムにアクセスできるか」といった単純なものではなくなった。モバイルでの業務が、企業のデータとして活用できるだけの十分な文脈(コンテキスト)や制御、信頼性を伴って取得されているかどうかが問われている。

ポイントはデータを本来あるべき場所へ最短で届けること

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