被害拡大を防いだ「自ら遮断する判断」

「従業員のフリ」で認証突破 4000万ポンド被害のロンドン交通局に学ぶ初動

英公共交通機関を運営するTfLは、ヘルプデスクへのソーシャルエンジニアリングを起点とするサイバー攻撃を受けた。データ流出や4000万ポンドの被害が発生したが、公共交通機関の運行は継続できた。その背景は。

 英ロンドンの公共交通機関を運営するTransport for London(TfL)は2024年、ヘルプデスクを標的にしたサイバー攻撃を受けた。盗まれたユーザーデータは約1000万人分、対応費用は4000万ポンドに達した。しかし、地下鉄やバスの運行停止には至らなかった。被害の抑制に貢献したTfLの取り組みを紹介する。

ヘルプデスクを狙った攻撃の全貌は

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Alex Scroxton
Alex Scroxton

米TechTargetの電子週刊誌『Computer Weekly』でセキュリティ分野の記事編集を手掛ける。同社の電子月刊誌『MicroScope』で記者を務めた後、2014年5月からComputer Weeklyの編集に従事。2003年、サセックス大学(University of Sussex)で社会人類学の学士号を取得している。

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