バブル世代と氷河期世代の退職

「5年で担当者が定年」 CIOが震えたリスク、属人化した暗黙知をどう継承するか

システムの独自設定やトラブル対処法など、経験豊富なITエンジニアの頭の中にしかない暗黙知が失われることは事業継続に影響し得るリスクだ。「暗黙知の喪失」という脅威に対し、企業はどのように備えるべきか。

 熟練したITエンジニアが退職すると、重要なIT関連の知識も同時に失われる傾向にある。バブル世代や就職氷河期世代に当たる、システムの初期構築に関わったベテランエンジニアが次々に定年を迎える中、重要システムを動かし続けてきた人材を失う危険性が高まっている。これらの従業員が持つ、文書化されていない専門知識や判断力、過去の経緯といった情報は、退職と共に企業から消え去ってしまう。知識喪失のリスクは水面下で静かに進行し、やがてシステムの停止や移行の失敗を引き起こす。

 システム保守サービスベンダーRimini StreetのCIO(最高情報責任者)であるジョー・ロカンドロ氏に、属人的なナレッジの喪失を企業全体のリスクとして捉えるべき理由と、その解決策について話を聞いた。

システムの属人化はサイバー攻撃と同等の経営リスク

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