300人調査から分かった中古PCへのニーズ
リユースPCを選ぶ理由1位は「価格」ではない 性能重視48.7%が示す調達の変化
リングローは、リユースPCの市場環境や利用実態をまとめた「リユースPC白書」を発刊した。業務用PCの購入・調達に関わる300人への調査では、リユースPCの導入理由として最多だったのは「価格」ではなかった。
業務用PCとして中古PCを選ぶ最大の理由は、価格の安さではなかった――。リユースPC事業を手掛けるリングローは2026年8月20日、リユースPCを取り巻く市場環境や利用実態をまとめた「リユースPC白書」を発刊した。
同社が業務用PCの購入・調達に関わる300人を対象に実施した調査結果からは、リユースPCの意外な導入理由が明らかになった。
中古PCを業務で使う理由、第1位は?
リングローによると、回答者300人のうち59.0%が「勤務先で現在リユースPCを利用している」と回答した。
現在または過去にリユースPCを利用したことがあるという199人に導入理由を複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「必要な性能・スペックを満たしていたため」の48.7%だった。
第2位は「保証・修理対応が充実していたため」(38.7%)、第3位は「新品より導入費用を抑えられるため」(38.2%)だった。
中古PCというと、「新品より安いから選ぶ」というイメージを持ちやすい。しかし本調査では、価格よりも業務に必要な性能を確保できることが重視されていた。
さらに、保証や修理対応を理由に挙げた割合も価格とほぼ同水準だった。今回の回答者に限れば、企業はリユースPCを単なる低価格な端末としてではなく、性能や購入後の運用も含めて評価していることがうかがえる。
「壊れたから買い替える」PCが減っている
こうしたリユースPCの利用拡大を考える上で注目したいのが、PCの買い替え理由の変化だ。
リングローが白書で引用した内閣府の「消費動向調査」によると、PCを買い替えた理由として「故障した」と回答した割合は、2024年3月の56.1%から、2025年3月には48.5%、2026年3月には39.0%へ低下した。3年間で17.1ポイント減少したことになる。
一方、「その他」は同じ期間に20.0%から42.9%へ増加した。
同調査の選択肢は「上位品目が欲しかった」「故障した」「住居の変更」「その他」の4つで、OSのサポート終了などによる買い替えは「その他」に含まれるとみられる。
つまり、ハードウェア自体はまだ動作していても、OSのサポート期限や必要性能、利用環境の変化などによって役割を終えるPCが増えている可能性がある。
PCの平均使用年数も、2024年3月の7.6年から2026年3月には7.7年と、むしろ長期化している。PCを長く使いながらも、「壊れたから交換する」以外の理由で利用を終えるケースが増えている構図だ。
新品でなくても業務要件を満たし、運用面でも問題がなければ選択肢になり得る。今回の調査は、リユースPCの価値が「価格の安さ」だけでは測れなくなっていることを示している。
本稿は、リングローが2026年8月20日に公開したプレスリリースを基に作成しました。
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