バグを繰り返さないために

危険ファイルを解き明かす「Git考古学」でレガシーコードを安全に書き直す

ブラックボックス化したシステムは企業にとって大きなリスクだ。「Git」リポジトリを分析してバグを特定することで、価値あるレガシーシステムを安全にモダナイゼーションする手法とは。

 レガシーシステムには長年のビジネス価値が詰まっている一方で、変更時の影響範囲が読めず、ブラックボックス化しやすい課題がある。ソフトウェアベンダーParticular Softwareのウィリアム・ブランダー氏は、同社が大規模システムの品質向上と互換性維持に取り組んできた実績を基に、この課題に対するアプローチを提案する。

 ブランダー氏はレガシーコードに対して「理解度」「保守容易性」の評価軸を提示し、システムのライフサイクルを考慮して変更のリスクを最小限に抑えるアプローチを提唱している。同氏が「『Git』考古学」と呼ぶ手法では、Gitリポジトリをデータベースに見立て、どのような変更が反映されたのかを分析し、ファイル内の約6割が書き換えられたといった定量的なデータを可視化する。これによって、重点的にテストやリファクタリングを実施すべき箇所を的確に特定できるようになる。

 安全なシステム変更の土台となる観測性の確立や、ライフサイクルに応じた3つのコード改修手法とはどのようなものか。以降でその詳細を解説する。

変更を安全にする「保守容易性」を向上させるには?

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