巨大金融システムのレジリエンスをどう強化するか

インフラ監視に潜む“属人化”リスク 三井住友FGが「Datadog」を選んだ理由

システムの複雑化に伴い、インフラ監視の属人化は障害や性能劣化の見落としリスクを招く。三井住友FGが、オンプレミスとクラウドにまたがる巨大金融システムの監視ツールに「Datadog」を採用した狙いとは。

 サイバー脅威の高度化やAI技術の進展に伴い、企業システムはかつてないスピードで変化と複雑化を続けている。特に金融機関のシステムにおいては、脆弱(ぜいじゃく)性への迅速な処置や継続的な改善を進めつつ、高い信頼性と安定性を維持することが喫緊の課題となっている。

 ここで直面するのが、オンプレミスサーバとクラウドサービスにまたがるインフラやアプリケーション監視の壁だ。特定の担当者の経験や知見に依存した運用体制では、障害や性能劣化の予兆を見落としたり、原因特定に時間を費やしたりするリスクがつきまとう。システム全体の状況をリアルタイムに把握し、変更やパッチ適用の影響を速やかに検知する仕組みが不可欠だ。

 こうした課題を抜本的に解決するため、三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)は、グループ各社で一元化するオブザーバビリティ(可観測性)ツールとして、「Datadog」の採用に踏み切った。同グループがDatadogを選定した背景には、どのような狙いがあったのか。

巨大システムの監視に潜む「属人化」をいかに打破するか

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