AWSのリソース/ユーザー管理で欠かせない2つのサービス:徹底解説! 初めてでも分かるAmazon Web Services【最終回】
AWSのシステムを運用するためのモニタリングツール「Amazon CloudWatch」と、AWSアカウントをセキュアに管理する「AWS Identity and Access Management」(IAM)について解説する。
はじめに
本連載「徹底解説! 初めてでも分かるAmazon Web Services」もいよいよ最終回だ。これまではシステムを構築するためのサービスを主に紹介してきたが、本稿では運用で利用するサービスを紹介する。
これまでの連載
- 第1回:AWSを導入する上で知っておきたい基礎知識
- 第2回:AWSの仮想サーバ「Amazon EC2」と、使える周辺サービス
- 第3回:AWSのストレージサービス「Amazon S3」と、その周辺のサービス
- 第4回:AWSの3大ネットワーク機能を理解する
- 第5回:AWSの4大データベースサービス、特徴と使い道
連載インデックス:徹底解説! 初めてでも分かるAmazon Web Services
サービス説明に入る前に、Amazon Web Services(AWS)が疎結合であることを説明する。AWSは各サービス間が疎結合になっている。「Amazon Elastic Compute Cloud」(以下、EC2)、「Amazon Relational Database Service」(以下、RDS)、「Amazon Simple Storage Service」(以下、S3)などの各サービスはそれぞれが独立しており、機能もコンパクトにまとまっている。各サービスの相互連携が可能な一方、1つのサービスで障害が発生しても、他のサービスへは影響しない。AWSが疎結合を保つために行っているのが各サービスのAPI化だ。サービスの連携部分からAPIによる共有を行うことで疎結合を維持する仕組みである。
AWSはクラウドだが、その裏側にはハードウェアがあり、ソフトウェアが動作している。膨大なリソースはAPIで管理し、デプロイ、ロールバックもAPI1つでコールすることによって行える。そして、AWSは利用者にもAPIを提供しており、バックアップ、リソース増強などの運用を自動化することができる。
Amazon CloudWatch
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