「for Business」の威力を知る
あなたの知らない「Skype」の進化、有料のサーバ版は何が違う?(1/2 ページ)
音声通話にインスタントメッセージなど連絡手段を統合した「ユニファイドコミュニケーション」の利用がビジネスで増えていえる。移行が容易で充実したサポートで注目のツールを確実に導入できるTipsをまとめてみた。
ユニファイドコミュニケーション(UC)製品を購入するときに、わざわざチェックして購入するユーザーは少ないかもしれない。しかし、コミュニケーションに使うツールだけに、その出来不出来は快適に使えるか否かに大きく影響する。
ここでは、どの項目に注意してチェックするかを考えてみよう。そのためには、まずUCの進化、利用場面、UCサービスの購入時に検討すべき重要な基準などを把握しておくのもいいが、この記事では、UC市場の主要な製品の1つとして、「Microsoft Skype for Business Server」を紹介しよう。
UC市場の主要ベンダーを分析した「Magic Quadrant for Unified Communications」レポートにおいて、調査会社のGartnerはMicrosoftをリーダーと位置付けている。かつて「Microsoft Office Communications Server」「Lync Server」と呼び、現在は「Microsoft Skype for Business Server」と名付けたUC製品に特別な紹介は不要だろう。
「Skype for Business」サービスは何百万人というユーザーが日々のコミュニケーションに使用するソリューションだ。市場における「Skype」の知名度と普及率からして、UCサービスのアップグレードを予定している企業のほとんどは、Skype for Businessを検討するのではないだろうか。
Skype for Business ServerはUCプラットフォームソリューションだが、従来のUCベンダーとは異なるアプローチを採用している。例えば、Microsoftは音声ゲートウェイやIP電話など、IP-PBX(IPアドレス交換機)のハードウェアは作っていない。MicrosoftのUCソリューションは完全に「Windows Server」をベースとしている。IT担当者や電気通信技師の中には、この点を不満に感じるかもしれない。
Skype for Business Serverは、中央サイトで最大4000ユーザーが利用する小規模導入から、複数のリモートサイトで最大8万ユーザーが利用できる中規模導入、複数のリモートサイトで10万ユーザー以上が利用できる大規模導入まで、さまざまな事業規模をサポートする。
企業規模と本社およびリモートサイトのユーザー数によっては、適切な負荷分散とサービスの高い可用性を確保するために複数のサーバが必要となる。
社内と社外のタスク用にサーバを設定する
Skypeを企業向けに最もシンプルに導入する場合、1台の64ビット版 Windows Server 2012 R2サーバにSkype for Business Serverをインストールする。そのサーバが、ユーザー登録、データベース、通話ルーティング、インスタントメッセージ(IM)、プレゼンス情報といった社内ユーザー向けの処理を実行する。さらにこの導入では、モバイルユーザーやリモートユーザーが社外からもSkype for Business Serverの機能を利用できるようにしたり、外部ユーザーに会議への参加やIMなど各種のコミュニケーション機能を提供したりするために、エッジサーバが1台必要となる。
冗長性は、複数のSkype for Businessサーバをアクティブ構成でオンサイトにインストールすることで確保できる。この冗長モデルでは、サーバ間でユーザーのバランスを取るので、どれか1台がダウンしても、他のサーバが中断なしにサービスを提供できる。
もっと大規模な導入の場合、Skype for Businessサーバは複数のサーバに役割を分割し、特定のタスク用のサーバプールを作成する。導入する企業はフロントエンドサーバとバックエンドサーバのプールを自分たちで構成できる。フロントエンドサーバはユーザー認証と登録の他、プレゼンス情報、IM、会議などの機能を処理する。バックエンドサーバはSQL Serverで、フロントエンドサーバにデータベースサービスを提供する役割を担う。
Microsoftはサポート対象となる複数の導入モデルと技術要件に関して、大量のドキュメントを公開している。これは、Microsoftベースのソリューションを利用する最大のメリットの1つだ。IT部門が遭遇し得るほぼ全ての問題について、対処に役立つ情報を豊富に提供している。
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