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ハイプ・サイクルで予測する注目ストレージ技術、“幻滅期”にあるのは?:ハイパーコンバージドは「期待先行」
ハイプ・サイクルとはGartnerが提唱する「技術のライフサイクル」だ。新技術は周囲の期待を集めて進化して絶頂期を迎え、幻滅とともに姿を消すか、普及によって安定期を迎える。最新のストレージ技術の将来は?
IT関連技術を追いかける関係者にとってGartnerの「ハイプ・サイクル」レポートほど興味深い資料はない。ハイプ・サイクルの曲線グラフは、技術に対する期待度の典型的な推移を示している。ハイプ・サイクルではその推移に沿って技術のライフサイクルを5つのフェーズに分類する。
- 黎明(れいめい)期
- 過度な期待のピーク期
- 幻滅期
- 啓蒙(けいもう)活動期
- 生産性の安定期
市場に新しく登場した技術は、“黎明期”で期待が先行して注目を集めて“過度な期待のピーク期”を迎える。だが、熱狂は急速に冷めて“幻滅期”に陥り、そのまま衰退するか、あるいは導入実績を積み重ねて“啓蒙活動期”に移行し、順調にいけば、市場が確立して“生産性の安定期”に入る。
Gartnerはさまざまな技術について、この5つのフェーズのどの段階にあるか、成熟度と採用状況、ビジネス課題を解消する潜在的な能力、技術が生み出す新たな機会などを分析している。多くのIT関係者はデータストレージ技術を退屈だと思っているだろう。しかし、そんなことは決してない。
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