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「データを認識できるストレージ」が企業システムを“勝手に”最適化するEvernoteがDropboxより進化している理由(1/2 ページ)

ストレージシステムが自分に保存しているデータの詳細を把握できるようになったとき、アプリケーションも相性に合わせた最適な使い方を自ら選べるようになるという。

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仮想マシン対応のストレージに早くから取り組んできたTintoriの仮想環境専用オールフラッシュ「Tintri VMstore T5000」

 従来、ストレージアレイはデータセンターの奥にあり、そこに格納しているデータについて詳しく知らなくても管理できた。ストレージ管理者は「高いパフォーマンスと確実なバックアップが欠かせない重要なアプリケーションのデータベースデータ」と把握していたかもしれない。だが、全データの詳細を管理していたのは、データベース管理者だった。

 現在、データに関する情報とそのデータを格納するストレージを区分する人為的な壁が急速に変化しつつある。

 格納データに関する詳細情報の把握は、縦割り型インフラの溝を埋めるだけではない。「ストレージのバックエンドにおける永続化」と「格納したデータが実際に意味するものとそのフロントエンドでの用途」の間にある距離も縮める。ストレージはもはやデータセンターの奥深くでビットパターンを格納して保護しているだけでは足りない。ストレージは、直接ビジネス運営を促進する方法で管理する必要がある。

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